英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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私は昔から、こつこつ勉強というのが苦手で、早道や楽道を探すことに熱心でした。(だから大人になっても地道な努力が苦手なのでしょうね。。。。苦笑)


 


古典が苦手だった私が見つけた近道は、試験に出そうな古典を全て現代訳で読むことでした。 まだ古典の漫画なんかなかった時代です。


 


そして、英語ではAudio Bookにずっと興味をもってきました。 大学時代に初めてイギリスに来た時、アガサクリスティーの「abc殺人事件」のAudio Bookを自分へのお土産に買い(でも聞き終わったかどうかは、もう覚えていません。)、それ以来、Audio Bookのカセットテープをあちらでポツリ、こちらでポツリと買ってきました。同時にPaperbackもあちらで一冊、こちらで一冊とミステリーを中心に買ってきましたが、なぜか同じ本をAudio BookPaperback両方で揃えて楽しむことは、やったことがありませんでした。 けちんぼの私には、無駄遣いに感じたのかもしれません。


 


イギリスに来て、図書館でAudio BookPaperbackを同時に借りられるようになり、活字と朗読の世界をあわせて味わうことの楽しみに目覚めました。


Paperbackを読む時は、勢いをもって一気に最後まで読めたような場合を除くと、一度本を置くと、次に読み始める時なかなか小説の世界に没頭できず、すぐにまた中断したくなることがしばしばありました。 そういうことが続くと、小説の世界に入り込む前に、英語で読まなくちゃいけない、という勉強意識が強くなり、英語読書がめんどうになってきたものです。でも、Audio Bookとあわせると、英語で小説の世界に入る時の、力強い味方ができる感じがします。


 


Paperbackを読んでいて、出だしやお休みしたあとでなかなか小説の世界に入れないとき、あるいは難しい英語にぶつかってちっとも進まなくなった時、みなさんがどんな感触をもたれるかわかりませんが、私は凹凸のない、のっぺらぼうの文章と格闘しているという感じがします。字面を追ってはいるのに、頭の中がぼーっとして、文章の意味が頭の中に入ってきません。 


 


Audio Bookの朗読を聴きながら活字を読むと、少しずつ英語の文章に凹凸が生まれてくる気がします。英語の自然なリズムやイントネーションに浸っていると、いつの間にかその小説の世界に入り込んでいる感じです。とりわけ、登場人物の名前や地名などの固有名詞はなかなか英語の字面だけでは心に残らないのですが、耳で何度も聞くと、イメージがはっきりして、個性が生まれてきます。登場人物がすっきりと際立ってきます。


 


イギリスの図書館に繁々と通うようになって、英語圏のAudio Bookは、膨大な蓄積があることを知りました。日本語とは桁違いの厚みです。 古くからの名作はもちろん、よく知られた本にはたいていAudio Bookがあります。本屋の新刊案内を見ると、新刊もベストセラーをねらったような本は早々にAudio Bookが出版されています。読書人口が桁外れに大きい英語だからこそできる贅沢なんでしょうね。


 


そうそう、イギリスのビクトリア時代の小説などを読むと、夕食の後、家族で集まって、お母さんや年上の子どもが家族に本を読むのを聞くシーンが出てきますね。朗読は、ラジオが生まれる前には、家庭の娯楽の中心だったんでしょうね。


イギリスでは、今でも、Speech and Dramaの一環として、朗読を学ぶことが奨励されています。娘もSpeech and Dramaのレッスンを取っていて、折に触れ、小説の一節や詩を選んで、朗読の練習をしています。教会でも、学校でも、折に触れ朗読が行われていて、選ばれてみんなの前で朗読するのは、イギリスの子どもにはなかなか晴れがましいんですよね。


そんな風に、英語圏では朗読が、長く、幅広く、楽しまれてきたので、これほどたくさんのAudio Bookが出版され続けているのでしょう。


 


だけど、Audio Bookの値段は高すぎて、なかなか気軽には聞けませんよね。ごく普通の単行本を一冊分、CDやテープで買うと、軽く数千円かかりますから。私も日本にいたころは高くてなかなか買えなくて、Audio Bookを聞くことは稀でした。 イギリスでもやはり高く、よほど気に入った本でなければAudio Bookは買えません。Audio Bookは図書館があるからこその贅沢だと思っていました。


 


それが、ごく最近、インターネット経由ならAudio Bookの値段がかなり安くなること、著作権の切れた文学作品の朗読であれば無料で提供しているサイトもあることを、遅まきながら知りました。


これから、少しずつ、図書館に限らずに、インターネットを通してもっと気軽に自由に、Audio Bookを楽しむ方法を探していきたいと思っています。 そのために、クリスマスのプレゼントにiPodをお願いしました。容量は80GB、これがいっぱいになるまで、たくさんのAudio Bookが聴ける、と楽しみです。

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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