英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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by Jacqueline Wilson


JW自伝を読んで、彼女の物語をまた読んでみたくなりました。 この本は数年前、娘が読むので買い、その後本棚にあるのを見るたびに、私も読んでみたいと思っていたのです。


Charlieは11歳のYear 6Junior Schoolの最上級生)で、大親友もいるし、威張るつもりはないけれど、クラスでもなかなか人気物。ところが新学期に学校に行ってみると、新任の厳しいMiss Beckworthがクラス担任になって、気に入らないことばかりがおきます。
家に帰れば、Joが居間でボーっと座り込んでいて様子が変。 なんと彼女の働く電気ストアが倒産して、解雇されてしまったのだそうです。JoCharlieのママで、TeenagerCharlieを生んだSingle Mum。 数年前にJoの仕事が軌道にのって、小さなフラットを買い、ようやく2人だけの気に入った暮らしができるようになったのに、失業しては、フラットを売らなければならないかも。 落ち込むJoに、Charlieは「きっと新しいもっといい仕事が見つかるよ」と励まします。 “Easy-Peasy, Simple-Simple”とくじけないのが、Charlieの身上です。
Joの仕事はなかなか見つからず、学校でもいやなことが続く中、くじけないCharlieだけど、やがてどうしても我慢できないことがおきます。


Jacqueline Wilsonはうまいなぁ。 Easy-Peasy とすいすい読めるけど、中身はなかなか濃くて、Simple-Simple ではありません。


イギリスはヨーロッパで一番Teenage Mumが多い国だそうで、若いMumたちへの社会保障の手厚さの是非についての議論をよく耳にします。Joは社会保障に頼らず、自分で働くなかなか頑張りやの女性だけど、どこか運が悪くて、人付き合いもちょっと苦手そう。 そんなMumを娘のCharlieはあるときは姉のように、あるときは母のように、励まし、元気付ける、その細々した出来事がとてもかわいくて、楽しいのです。


この本を読むCharlieと同じような年の女の子たちは、「あっ、わたしたちと同じことしてる」とCharlieにすぐ親近感をもって、そのCharlieがこんなに難しい問題をかかえているんだ・・と自分に重ねあわせて考えながら、はらはらどきどき読むのだろうと思います。


Jacqueline Wilsonらしくて、とてもいい本だと思いました。お勧めです。


この本では、Junior Schoolの日常生活が生き生き書かれているんです。たとえば・・・


この物語の大事なエピソードが、Charlieが書いているビクトリア時代の女の子の日記。家が貧しくて学校をやめて子守女中になる11歳の女の子になったつもりで、時代背景を調べて書くのです。これは、歴史の”Project”だけど、この”Project”の宿題がイギリスの小学校ではすごく多いです。 「テーマを決めて調べてまとめる」というのが”Project”だけど、地味に調べて書いただけでは、なかなかいい点はもらえず、いかに引き立つビジュアルを集めて、いかにかっこよくまとめるかが大事で、コツがあります。 うちでも、娘も息子もひっきりなしに”Project”の宿題をもって帰っては、コンピュータに向かってプレゼンテーションを作っています。 


Charlieがこの物語の中で、ちょっとずつ始めて、どんどんうまくなるのが、ケーキ作り。 彼女が作る、スポンジにジャムをはさんで、上にIcingという砂糖ペーストを飾ったケーキは、イギリスでは誕生日や記念日に決まって登場する、人気のケーキです。こんなケーキです。


cake8.jpgCake6.jpgcake7.jpgcake5.jpg

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全てWaitroseオーダーカタログから




私たちはイギリスに来て早々、誕生パーティーでこのケーキを食べるたびに、スポンジケーキに、ジャムとたっぷりした砂糖ペーストのとりあわせが甘すぎて、日本の繊細なケーキが恋しいねぇ、と言い合っていました。このケーキは味よりは、見た目が勝負で、粘土のような砂糖ペーストをいろんな色に染め上げ、凝りに凝って、ちいさい砂糖の動物や人形まで作って、ケーキを飾ります。 
我が家でも娘の誕生パーティーのために作ってみたら、この砂糖ペーストのケーキって、作るのが楽しいんですよね、実は。 娘と2人で何日も前から、花や葉っぱや動物を砂糖ペーストで作っては、それはそれは楽しみました。粘土遊びのノリです。このケーキを作ってくれるサービスもあって、人魚とか、ハリーポターとか、テーマを言えばそれにあわせてオーダーメードで手作りしてくれます。ただし、頼むと高くて一万円ぐらいしちゃいます!
そうそう、小学校では親が手作りのケーキを持ち寄って、子どもが買うというFundraising(学校の施設などのための資金を集める活動)のBaking Salesも盛んで、色とりどりに飾った砂糖ごろもがたっぷりかかったカップケーキが並んで、楽しいです。こんな本を参考にして作ります。



物語の最後のクリスマスにやる学校のDisco Partyというのも、イギリスの小学生の大イベントです。 ウチは娘が女子校だったので、卒業前に凝ったDisco Partyがありました。踊るのは学年の女の子だけだけど、みんなとびきりのおしゃれをして、ついでにばっちりお化粧をしてる子もいて、盛り上がってました。
これがSinior Schoolになると、ぐっと大人びてきます。女子校のパーティーには近所の男子校に券を売ってもらって、男子のお客様をあつめて開催するのです。 私は一度だけ7年生(中1)の娘を車で送っていたことがあるけど、女の子はめいっぱい大人びたおしゃれをしてはしゃいで、男の子は普段着でちょっと照れながら友達とつれだって、集まり、会場ではお互いを観察してました。こんなパーティーが学校のホールなどで先生の協力で行われ、券の販売に近隣の男子校(男子校のパーティーの時は女子校)が生徒にチラシを配布して協力する、というのが、イギリスでは当たり前らしいです。 パーティーで踊れる、というのは、大人になるために必要なステップだとみんなが感じているということなのかな?と私なりには思っています。


最後に、この物語に出てくるCharlieの仲良しの男の子がかわいいです。 スポーツは苦手で、かっこいいことが苦手で、ぼさっとした本の虫だけど、すごく素直でやさしい男の子。JWのもうちょっと大人向けのGirls in Loveにもこんな風な素敵な男の子が登場します。たぶん、こんな男性がJWの好みのタイプなんじゃないか、と思ってしまいました。自伝では、彼女の恋については何も語ってくれなかったので、私の勝手な想像ですが・・・

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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