英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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Kazuo Ishiguroさんの2冊目の本、When We Were Orphans苦戦中です。なかなかこの話しの世界に没頭できず、ちっとも進みません。日本語だったら、それでもすぐ読み終わるのでしょうが、英語となると、なかなか。 この本は横に置いて、ちょっと寄り道をしました。


合間に手に取った、子どもむけのこの2冊をあっという間に読み終えました。
アフガニスタンに住む10歳ぐらいの少女のお話しです。




 

一冊目では、彼女のお父さんが投獄され、稼ぎ手がいなくなった家族は食べ物さえ買いにいけません。 タリバン政権下のアフガニスタンでは、女性はベールをかぶっても、家族の男性といっしょでなければ外出できません。母も、姉も外に出られなくなり、10歳の少女Parvanaが、髪をばっさりと切り、亡くなった兄の服を着て、男の子に変装して買い物に行き、やがて道端で小商いをして、家族の生活を支えるようになります。


タリバンのイスラム原理主義の社会で暮らすことがこれほど過酷だったのか、と驚きました。 ニュースで頻繁に報道されていて知識としては知っていたつもりでも、実際の生活について読み進めると、印象は全く違います。 とりわけ、女性の生活の厳しさに、息を呑みます。この表紙にあるような全身はもちろん、目までも隠すベールをかぶってさえ、ほとんど外出を許されない生活なんて、想像できません。


2冊目では、生き別れになったお母さんと姉、妹、弟を探しに旅に出たParvanaは、一緒に旅をしていた父を亡くし、一人ぼっちになってしまいます。相変わらず男の子として旅をしているのですが、家族がどこにいるか全くわからず、何日も全く食料がない中、ただただ歩き続けます。やがて同じように孤児となった赤ちゃん、少年、そして少女と、同行の仲間は増えますが、爆撃を受けるアフガニスタンでどこに行くべきかもわからず、歩くだけの毎日が続きます。


この2冊は、ずっと昔、イギリスの現地校に通い始めた小学校高学年の娘に読んでほしいと思って買いました。 でも、アフガニスタンという聞きなれない舞台に、娘は全く興味を示さず、そのまま2年も本箱の中にありました。


偶然本箱でこの本を見つけ、読み始めたら、その一冊を読み終わるまで、何もできませんでした。 一冊に4時間ぐらいかかったでしょうか。 
その後、イギリスの
Year6(日本の小学校5年)の息子が宗教学の時間にイスラム教を勉強する、と言っていたので、この本を薦めてみました。普段本をほとんど読まない(だって、好きな本がないから、とか)息子が、面白くてやめられない、と言ってやはり一気に読みました。 あまり気に入ったので、宗教学の先生にこの本を紹介したら、先生もぜひ読みたいということで、お貸ししました。 イギリス人の先生は30分(!)ぐらいで読み終えたけど、とっても気に入ったとおっしゃっていたそうです。


はらはらする筋に引き付けられ、すぐに読めるのですが、でも読み終わってしばらくしてみると、あまりに筋がわかりやすいのが、かえって不思議な気がしてきました。 
舞台はアフガニスタンですが、お話しを貫く価値観は、私達に全く違和感がありません。 そして調べてみると、この作者の
Deborah Ellisはアメリカ人で、フェミニストとして活動し、長くパキスタンでアフガニスタンからの難民キャンプで働いていたことを知りました。 そう、この話は、アメリカ人から見たアフガニスタンの少女の話しなんですね。もうしばらくしたら、きっと、アフガニスタンの少女たちが成長し、自分達の話しを自分達の言葉で書くときがくるでしょうから、そうしたらまた違うアフガニスタンの姿を知ることができるだろうと思います。


西洋的な価値観で描かれすぎているという気はするものの、アフガニスタンの乾いた土地と、タリバン政権下の荒廃した村が生々しく感じられ、そこに住む子どもたちの生活の厳しさをひしひしと感じられます。 こうした本をイギリスやアメリカの子どもたちがよむことは、とても大切なことだと思いました。この作者は、パレスチナとイスラエルの子どもたちの夢についてインタビューした本も書いています。いつか読んでみたいと思いました。


簡単な英語で、薄い本ですし、はらはらどきどきする展開なので、英語の本に慣れていない方の、足慣らしの一冊としてお勧めです。

コメント

こんばんは!

Dillさん、早速"The Breadwinner"を読みました。最近は児童書を読むことも減っていたのでとても新鮮でした。
最近は今のAfghanistanのことも知りたいと思っていますが、なかなかそのような本を探す時間も後回しになっていて(・_・;)
読了して早速記事を書きTBさせていただきました。

ありがとうございます!

今、学校で、それをやっていて、
あんまり、意味が分からなかったんです。
ブラジルの英語学校に、通っているのですが・・・
なかなかできずw

Re: ありがとうございます!

HINAさん、はじめまして。
ブラジルに住んでらっしゃるのですか?
ぜひ行ってみたい国なので、うらやましいなぁ。

英語学校の教材になっているのでしょうか、
私はこの本はとても印象的だったので、
HINAさんも楽しまれるといいな、と思っています。

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The Breadwinner

ISBN:0888994168 YL4.0~4.5 29,000wordsParvanaは両親、姉、妹、弟とTaliban政権下のAfghanistan、Kabulで暮らしている。一家は爆撃で家を失い、父親は片足を失いParvanaの手を借りて仕事に行っている。あ

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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