英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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by Alexander McCall Smith



気軽に読めるミステリーを探していて、勧められたのがこのシリーズです。カラフルで楽しげな表紙が本屋で目について、以前から気になっていました。



ボツワナで最初の女性私立探偵になった、Mma Ramotsweが扱った事件をめぐる短編集です。Mma Ramotswe35歳、離婚歴あり、サイズ22。アフリカの女性はおおらかで、痩せたりなんかしないそうです。 彼女は、うっかり悪い男にのぼせて結婚し、苦い結婚生活に早々と見切りをつけ父の元に戻り、父の死後、一人で、ボツワナ最初の女性の私立探偵会社を始めます。 しっかりしていて、仕事の手並みもなかなか見事、幼馴染の男友達にも恵まれて、頼もしい門出です。


私は、週末から子どもの用事のお付き合いで出歩いていたのですが、その待ち時間の合間にちょこちょこ読むのに、ぴったりの本でした。短い章に分かれて区切りがよく、英語もシンプルで、読みやすいと思いました。 


読み進めているうちに、この本は、日本の時代短編小説とよく似ている思うようになりました。平岩弓枝さんの「はやぶさ新八」や「お宿かわせみ」、藤沢周平さんの「よろずや平四郎」や「獄医立花登」、池波正太郎さんの「剣客商売」や「仕掛け人藤枝梅安」、宮部みゆきさんの時代短編集、などなど、考え始めたらきりがなく、手元にない分よけいに懐かしい本です。忙しかったり、気分が乗らない時、私はこういう本をのんびり読み返して、気分転換をしていました。Mma Ramotsweの本は、そんな時代短編物語と同じような雰囲気があります。


Mma Ramotsweの話しも、独特の世界をもっています。 ボツワナの暑くて、黄色く乾いた土地。ブーゲンビリアやPaw-Paw Tree, Mulberry Treeなどの生い茂る家。コブラやLeopardが飛び出す道。 カラハリ砂漠から吹き付ける乾いた風。 ベランダに出てビールを飲みながら眺める夕焼け。 読んでいると違う世界に浸っています。


Mma Ramotsweは個性的な人々に囲まれ、おだやかな恋も育ちつつあります。 とりわけうらやましいのは、小学校からの幼馴染の男友達が、警官や医者、自動車修理工場のオーナなどの専門職についていて、彼女が窮地に陥ると、当然のように手を差し伸べてくれることです。章を読み進めるにしたがって、段々と彼女をとりまく人々と知り合い、なじみになっていきます。


彼女の扱う事件は、小ぶりながら、この土地らしいひねりがあります。解決方法も、彼女ならではの工夫があって、ほろ苦くはあっても、きっとハッピーエンド。そして、Mma Ramotsweには、短い結婚生活にからんで辛い思い出があり、時折、その時の痛みを回想します。


ね、似ていませんか、日本の時代小説の匂いに。


この本は、Mma Ramostsweのシリーズ一作目で、今まで出た7作目まで、どれも人気が高く、書店でも目につくところに並べられています。 動物がモチーフになっているアフリカらしいカバーがなかなか素敵だと思います。



 


アフリカの言葉は全く馴染みがないので、アルファベットで見る限り、Mr Matekoniとか、Dr Maketsiなど、ちょっと日本語にも近そうながら、音をイメージできません。ぜひAudio Bookを聞きたいと思って図書館を探したのですが、この手の本は、人気があってなかなか見つかりませんでした。ようやくシリーズ6冊目のテープと本を借りられたので、このハーフターム(今週一週間、学校はお休みです!)のんびり庭仕事でもしながら聞いてみたいと思っています。



この作者の他の作品を、michiさんが紹介されているのに気づきました。こちらには作者の紹介もあります。

コメント

気になる本です

私も書店でこの本を見るたびに気になって、手にとっていました。
結局、最初にどれから読んでいいのか分からず、自分でも調べず、そのままにしてました。
ご紹介ありがとうございます。
短編集なら気軽に楽しめそうですね。
私も宮部みゆきさんの江戸時代風、短編小説好きです。
同じ作者で他の作品もいっぱいありますよね。どうも題名とか表紙が妙に気になるんですよね。
"The Sunday Philosophy club" "Espresso Tales"などなど。
これって本が「私を読んで~」と呼んでいることなのかな~なんてたまに思います。すみません、変ですね。

私も呼ばれてました♪

Hazelさん、
そうなんですね。私も、"The Sunday Philosophy Club"のあざみの模様の表紙に引かれて何度も手に取ってました。本屋に入るたびに、あっちこっちからお呼びがかかって困っています(笑)。
ぐっと胸に迫る本もいいですが、時にはこんな本が欲しくなります。 本屋のポップには、「アフリカのミス・マープル」って書いてありました。イギリス人にはそう言うとわかりやすいのでしょうね。

先週のリラクゼーションのクラスで、カフェインの話がでたのですが、The No.1 Ladies'...の主人公の女性がルイボスティーを飲んでいるそうで(そうですか?)、それがきっかけで、最近、ルイボスティーが流行りだした・・・と先生が言ってたので、近いうち読んでみようと思っていたところなのです。

日本の時代小説に似ているというのも、興味深いです・・・

Dillさん、私も「コージーミステリー」(いまだに定義がはっきりとは分からないのですが)大好きです。日本の時代小説とよく似ている、というのは新鮮でした。母が平岩弓枝さんの本が大好きなので、小さいころからなじみがあります。何だかとても懐かしくなってきました。私も今、少し昔のミステリーを読んでいるのですが、最近のも色々おもしろそうなものがありそうですね。

私も読みたい!

私もこの本気になっていました。
日本でも邦訳本が出版されています。
新聞で広告を見て読みたいと思っていたのですが、先日michiさんのブログでもこの本が話題に上っていて、今日Dillさんのブログでも読んで、益々読みたくなりました。英語もシンプルだとか、これは読まねば。
表紙が愉快で可愛いですね!

michiさん、
主人公が飲むBush Teaのことですね、きっと。 私も本を読んでいてBush TeaやLion Beerを飲むシーンが妙に印象に残ったのですが、他の人もそうなんですね。 ボツワナの乾燥した描写が上手なせいかもしれませんね。。。。。Bush tea: this is redbush tea, or rooibos tea. It is a sort fo tea which is grown only in South Africa, (http://www.randomhouse.com/features/mccallsmith/ask3.html作者のHPより)だそうです。私も今度さがして飲んでみたいと思います。

nikoさん、
そう言えば、「コージーミステリー」っていう分類ありましたねぇ。 Wikipediaで調べると、「女性を読者対象としたコメディタッチの推理小説を主にコージー・ミステリと呼称する。 大抵の場合、主人公の恋愛などのロマンス要素も含んでいる。最も多いパターンとしては舞台はアメリカやカナダなどの住人同士がほぼ全員顔見知りであるような田舎町で主人公の探偵役となるのはその町に住む女性である、という物があげられる。 主人公は癖のある周りの人々に振り回されつつ事件を解決するというのがパターンである。」こう分析されると実も蓋もないけど、うん、その通りです。 その田舎町の雰囲気と、癖のある人々の魅力が、大事なんでしょうね。 日本の女流時代小説も、この仲間ですね。ハードボイルドとの対極とか。。。ちょっと頭の中すっきり整理できました。(♪)

リウマチばあちゃんさん、
これは気軽な読み物なので、細切れの時間の読書なんかにぴったりだと思います。私もこの続編に食指が動いている一方で、まだまだありそうなほかの楽しいイギリスのミステリーを探してみたい気もしています。ミステリーをよくご存知のリウマチばあちゃんさんの感想をぜひうかがってみたいです。

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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