英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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元気ななわとび歌の次は、眠い猫の詩を紹介します。



 

CATS


Cats sleep
Anywhere,
Any table,
Any chair,
Top of piano
Window-ledge,
In the middle,
On the edge,
Open drawer,
Empty shoe,
Anybody’s
Lap will do,
Fitted in a
Cardboard box,
(続く) 


Eleanor Farjeon
The Puffin Book of Fantastic First Poemsより引用


 


この詩を聞くたびに、のんびり、ゆったりしたリズムが、眠ってばかりの猫の感じをよく伝えているなぁと思います。特に、Anywhereの間延びした音を聞くと、猫があくびをしているイメージがふっーと頭に浮かびます。 Anywhereという単語自体は他で聞くと何とも思わないのに、この詩の最初の2行では、眠むそうな音に感じるから不思議です。



Eleanor Farjeonのまわりには、猫がちょこちょこいて、彼女は日ごろ小説や詩を書きながら、猫はどこでもよく寝るものだ、と感心して観察していたのでしょう。
Window-ledgeは窓ぎわの出っ張り。 イギリスの窓はほとんど腰より上の格子窓で、出窓というほど大げさでなくても、猫の一匹ぐらい眠れるスペースがあります。 冬に日でもあたっていたら、これはいい昼寝場所ですね。
Open drawerは開けっ放しの引き出し。よくSitting Room(イギリスではLiving Roomをこうよびます)に、ちょっと大きめの腰までの高さの引き出しがあって、日常生活に必要な細々した物を入れています。この引き出しでも開けっ放しになっていたので、猫が入り込んで寝ているのですね。


Cardboard boxは段ボール箱。


Anybody’s Lap will do 誰の膝でもお構いなし、ということですね。


この詩の絵本をみかけたことがあるので、調べたら、表紙はちょうどOpen drawerに寝ている猫の絵でした。



 


Eleanor Farjeon1881年生まれ、ビクトリア時代の最後に生まれ、イギリスが劇的に変わって行く、20世紀の初頭を生きた女性です。父は小説家で、小さい時から本の虫。彼女はたくさんの子ども向けの本や詩を書き、高い評価を受けましたが、今ではイギリスではほとんどの本が絶版の状態です。




でも、日本ではほとんどの作品が岩波少年少女文庫や全集に入っていて、今でも気軽に手に入ります。それは、日本では、Farjeonをこよなく愛した石井桃子さんが、心のこもった翻訳を残し、日本にFarjeonのファンを育てたからだと思います。



 


Farjeonの作品は、ちょっと風変わりで、とっつきにくいところもあるのですが、不思議に印象的です。 芝生に咲くひなぎくや、庭のりんごの樹、フランスに向かってそびえる海岸の白い崖、こんなイギリス南東部らしい風景を愛し、その風景を題材に昔話風の物語を書きました。


彼女の作品にはなわとび歌をめぐる、小さい物語もあります。読み聞かせにいい本だ、と小学校の先生に教えていただきました。昨日のなわとび歌よりもっと古風ですが、これもリズムがいいです。



 


P.S.


著作権がある詩は一部しか引用できないのでご了承ください。全文は、The Puffin Book of Fantastic First Poemsに入っています。

コメント

かわいいですね~♪

おはようございます、 びっちゃんです♪
このネコちゃん、かわいいですね。
今、amazonに見にいってきましたが、幸せそうに眠っている姿に目を奪われました♪
引出にまでおさまって、
はー、可愛い(*^_^*)

ネコちゃんって、本当にいろんな場所で眠ってるのねぇ~と微笑ましくなります(*^_^*)

はじめてコメントさせていただきます(*^^*)。Dillさんの記事を読んでいると、猫に囲まれてFarjeonが詩を書いている様子が頭のなかに浮かんできました。「りんご畑のマーティン・ピピン」は知っていましたが、今度は図書館で詩をチェックしてみようと思います。素敵なブログ、これからも楽しみに拝見させていただきますね。

ぴっちゃんさん、
読んでくださって、ありがとうございます。
Farjeonはきっと猫を飼っていましたよね。愛おしくてしょうがない、って感じがつたわってきますものねぇ♪
数年ぶりにこの詩集のテープを聴くと、よく聞いていた頃のことが蘇って、懐かしいです。 改めて聞いてみると、昔気にならなかった詩に耳が止まったりして、また楽しんでます。

nikoさん、こんにちは、
私もnikoさんのブログにおじゃまして、楽しませていただきました。 今ちょうど、本屋に行く度にThe Book Theifを買おうかどうか、迷ってるところです(笑)。
Farjeonは、私にとっては、好きな気がするけれど、まだまだ読めてない、そんな作家です。 もうちょっとお近づきになりたいんですけどね。 これからもどうぞよろしくお願いします。

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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