英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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むつもりだった洋書を横にやって、昨日から日本語での読書に耽っています。 ケン・フォレットの「大聖堂」って、日本ではどのぐらいのベストセラーだったのでしょうか?世界で1200万部の大ベストセラーと帯にあるのですが、私は全く知りませんでした。




大聖堂 (上) (文庫)
ケン・フォレット (著), 矢野 浩三郎 (翻訳)

(6件のカスタマーレビュー)    


イギリスに住んでいるおかげで、たまに泊りがけの旅行に行くと、あちこちで大聖堂を見る機会に恵まれます。 威風堂々として、華麗で、アーチや彫刻の美しさに感心するのですが、どれも同じように見えてしまい、いま一つ心に響きませんでした。私は、むしろ小さな村の傾きかけた古い教会に、ずっと惹かれてしまいます。



いつかヨーロッパの歴史や、美術や、宗教についてもっとよく知れば、ずっと深い感銘を受けるだろうと思っていましたが、その「いつか」はのばしのばしでした。 それが年末に、ある僧院の売店でこのPaperbackがうず高く積まれているのを見ました。


ケン・フォレットといえばスパイ小説、僧院を舞台にしたスパイ小説かな?と思って調べたら、中世のイギリスで大聖堂を作ろうとする人々の物語でした。



900円近い文庫本3冊(値段で言うのもなんですが、文庫本の値段でおおよその厚さがわかりますよね)というボリュームです。 これは英語では読みきれないだろうと、弱気になって、日本語版を取り寄せました。



日本語で読むと、どんどん進んで気持ちいいですね。 わからない単語も全くなくて、英語の10倍早いんじゃないかと感じます。そして、評判にたがわず、面白くて、やめられません。



養老孟司さんの解説の通り、イギリスの中世の時代に飛び込んで、その空気を吸っている気分です。私は日本の時代小説も好きですが、イギリスも昔の空気を吸えるような優れた小説が多いですね。 イギリス人はとりわけ昔の空気の匂いをかぐのが好きなんじゃないかと思います。 


我が家の娘も息子も、イギリスの現地校に通っているのですが、小学校の歴史の教え方が、子どもにその時代の空気を吸わせる方法で、私はずい分感心したものでした。 歴史の授業は小学校低学年から卒業までずっとあり、分かりやすく面白い時代を、一学期にひとつ程度のペースで選んで、飛び飛びに教えます。 古い時代から順に通史として教えないので、驚きました。



娘の場合は、歴史の授業が始まった小学校2年生で、まず150年前のビクトリア時代を勉強しました。 ビクトリア時代の概要を習ったあと、クラスが、金持ちの子どもと、貧乏な子どもの2つのチームに分かれ、家、遊び、学校、食事などを調べ、その時代の子どもになって日記を書きました。 早朝から深夜まで炭鉱で働かされる子どもの日記を書きながら、すごい時代だねぇ、と娘は驚いていました。 次には突然、エジプト時代に飛んで、エジプトの神様やミイラについて調べていたのを覚えています。



息子が一番よく覚えているのは3年生の時のギリシャの勉強だそうです。 ギリシャ時代のオリンピックの競技種目や服装について調べ、オリンピック観戦に行ったギリシャ人になったつもりで、手紙を書きました。


イギリスでは、歴史の知識を問う共通ペーパーテストが、中学卒業以降の年齢までないので、こんなスタイルの歴史の勉強ができるのでしょうね。 小さい時に昔の空気を吸った気分になると、古いものに愛着が生まれ、古いものを大切にするイギリス人が育つのかもしれない、と思ったものでした。 こじつけかな?

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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