英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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この季節、スーパーの店頭にはハロウィングッズがならびますが、
年配のイギリス人に言わせると、子どもたちがコスチュームを着てお菓子をもらってまわるのは、アメリカの影響で最近始まったことだそうです。
もともとイギリスでは、11月上旬に焚き火や花火をするだけだったとか。 それでも怖がり好きな子どもを中心に、イギリスでもハロウィンが盛り上がりつつあります。
図書館にも、ハロウィンの詩集が飾ってありました。


trick or treat



Trick or Treat

Trick or treat, trick or treat
Pumpkins light up every street
Trick or treat, trick or treat
Witches watch and gremlins greet
Trick or treat, trick or treat
Skeletons and vampires meet
Trick or treat, trick or treat

Halloween, Halloween

(中略)

Hallo Hallo Halloween

by Paul Cookson
 


from Trick or Treat by Paul Cookson, 2005
(著作権に配慮して、中略しています。 全文を読みたい方は、左の子どもの詩についてのカテゴリへ。)



字面を見ているだけではなかなか感じないけど、
怖いやつがいっぱい出てくる、かなり怖い詩ですよね。
魔女に続くgremlinsは、映画グレムリンでおなじみですが、もともとは姿を見せずに性悪ないたずらをする不気味なやつ。
骸骨に吸血鬼も出てきます。
おばけといっしょに登場するghoulsは、人食い鬼で、墓を暴いて死体を食べるとか。
Werewolvesは狼男で、ミイラにモンスターも出てきます。
イラストにしたら、にぎやかに怖そう。

かぼちゃのランタンが道を照らして、ハロウィンの雰囲気たっぷりの出だしもいいし、リズムがいい。 
詩の約束を守って、文末がRhymeしていて、音の響きも気持ちいい。
treat,street, greet, meet が1連目
Halloween, green, mean, lean が2連目。

しかも、音読して気づいたけど、これはかなり難しい、RとLの練習でもありました。
Trick and Treatという出だしから、日本語にはないRの音が主役。
次の行は、Lのlightから、Rの every に street。
そして、gremlins のLとgreetのR。
Skeletons でL、vampires でR。
この調子で容赦なく、RとLがどんどん出てきます。
これを耳から聞いて、あとに続けて言って練習して、暗誦するまで繰り返したら、すごくいいRとLの訓練だと思います。この詩なら、発音の訓練なんてやぼなことを言わずに、調子にのってPerformすればいいのだし。


イギリスの大学院の後輩で、発音矯正と発音の教え方を専門に研究した女性がいます。 専門は日本語教授だけど、自分で発音矯正を体験するために、イギリス人の英語発音矯正クリニックに通った話をしてくれました。映画マイフェアレディにもあったけど、英語の発音で階級がわかるイギリスでは、発音矯正を教える学校がけっこうあり、いまどきは、外国なまりを直したい外人にも宣伝してます。

彼女がイギリス人の専門家にマンツーマンで教えてもらってわかったのは、英語の発音の練習は、くたびれるほど意識して口の周りの筋肉を動かさなくてはいけなくて、まるでの口の体操だそうです。特にRは日本語にないだけに、口のまわりの筋肉をぐっと引き締め、舌の位置を意識して音を出せとしつこく治され、なかなか先生のOKは出なかったとか。そうやっても、大人の発音矯正は、そりゃ時間(とお金)がかかるそうです。 なんだ、イギリスの専門家でも驚異の秘策を知っているわけじゃなくて、やっぱり地道に練習しろってことなんだ、と2人で苦笑しました。

私もこの詩を、発音に気合を入れて練習して、14歳の息子に聞いてもらったけど、まったくダメと言われました(笑)。 言語習得学では、子どもの方が言語習得が早くて失敗が少なく、ある時期をすぎた大人はなかなか習得できないという、言語習得の臨界期の存在が大きな議論の的ですが、他の要素はどうであれ、音だけは、母語にない音も柔軟に聞きとれる子どもがはるかに正確に学べるということを、私もつくづく実感しています。 ネイティブと同じにしなくちゃいけないとは思わないけど、聞きやすい英語が話せる方がうれしいですもんねぇ。


同じ彼女が読んだ論文によると、ある音の聞き分けが出来ない人は、その音を言い分けることはできないそうで、それが例外なく正しいかどうかは別として、発音の基本は、まず聞き分ける力をつけることだと私も思います。

大昔、初めてイギリスに来たころ、アラビア語を母国語とする人が、PをBと発音して、PeopleがBeobleになるのが不思議でしょうがなく、PとBみたいにはっきり違う音がどうして言い分けられないのか、理解できませんでした。 それと同じように、RとLの音をもつ言葉を母国語とする人には、RとLははっきり違う音なのだろうなぁ、と想像はしてみるものの、私には実感としてはわかりません。

だから、私は子どもの英語学習では、英語の音を聞き分けて、言い分ける練習をすることがとても大事で、子どもの頃に音の訓練をいっぱいやれば、その後の英語の勉強に、ずっと生きてくると思います。
最初は、アルファベットを見せて音の識別をさせるのではなくて、耳だけで聴いて、正確に真似させるといいと、イギリスでは教えています。 たとえば、こんなふうに、単語を文字ではなくて、絵文字で見せて練習することを、私はイギリス人の英語の先生に教えられました。

Trick-and-Treat.jpg


このところ、イギリスではハロウィンに便乗して、Anti-Social BehaviourをするTeenが増えているのが問題になってます。 おばけのマスクをして誰だかわからないのをいいことに、車に生卵を投げたり、前庭に細かい紙ふぶきを撒いたり、私は見たことないけれど、小麦粉爆弾なんてものもあるそうです。
去年はロンドンで、ハロウィンが近づくころには、18歳以下が卵と小麦粉を買えないようになったとか(Evening Standardの記事はこちら)。 やれやれ。

魔女のすごく怖い呪文の詩も、こちらでどうぞ。

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ガイ・フォークス・デイでしたっけ?ボンファイアでしたっけ?イギリス人のALTが、「イギリスではハロウィーンはしない。」って言ってました。最近はアメリカナイズされて、するようになったんですかぁ……なんだかねぇですねぇ

ガイフォークス

ホッピーママさん、こんにちは。
ええ、そうなんです。イギリスでは11月早々に、大きな焚き火をして、花火もします。
たいていは、学校がチャリティーとして、チケットを売って、校庭(というか、芝生の原っぱ)でにぎやかにやります。
冷え冷えとした夜、コートを着込んで見る花火はまたなかなかですよ。
ハローウィンは、パーティや仮装をするチャンスなので、広まりはじめたのでしょうねぇ。

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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