英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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TOEFLは毎年、受験者のデータを発表しています。このデータを各国の英語力を測る物差しとして使うのは問題が多いとわかっていますが、それでもTOEFLのスコアは英語に真剣に取り組んで、これから世界的な活動をしたいと思う人たちの英語力を知る、目安にはなると思います。
日本人の相対的な英語力について考えるために、ちょっと調べてみました。


テストの概要
TOEFLは英語圏の大学、大学院などに進学を希望する、英語を母国語としない人の英語力を判定するためのテストで、アメリカのETSが行っています。
テストは、指定会場で、インターネットを使って行われ、内容はAcademic Purposeであると明記されています。
テストはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4分野、配点はそれぞれ30点の合計120点。 スピーキングはマイクに向かって録音して判定し、ライティングは、2時間弱で、300字程度のエッセーを2つコンピュータに打ち込むという、実際に英語を使う力をテストします。

TOEFLの日本人の平均得点が低いことは、日本人の英語の実用性を議論するときによく引用されるのですが、サーチしてみると実際に得点のデータを使った分析が見つからなかったので、ETSのデータを簡単に調べました。


毎年受験者の国籍別の平均点が出ますが、最新2009年のリストから、受験者数が比較的多い国、私たちに身近な国を選んでリストにし、総合点の順に並べたのがこれです。

TOEFL5.jpg




受験者数について
どうも2004.05年を最後にTOEFLの国別受験者数は公表されていないようで(ご存知の方がいれば教えてください!)すが、公表された最後のデータによれば、受験者数が一番多いのが韓国の10.2千で日本は2番で8.2千でした。エリートだけが受験する国も多いという議論が多いことを考え、参考として右端に2004.05年の時点での各国10万人あたりの受験者数を計算して入れてみました。 人口あたりにすると、日本よりも、韓国は3倍強、台湾、香港も多くなります。

この人数は延べ受験者数ですので、一人の受験者が複数回受験すれば、実際の10万人あたりの受験者は減るわけです。 私のまわりを見ても、日本人の留学希望者で、TOEFLやIELTSを一回しか受験しなかったという話しはほとんど聞かないので、日本人の複数回受験率はなかり高いと思います。

インターネットの導入で、スピーキング、ライティングの比重が格段にあがったiBT になってから、日本のTOEFL受験者は減って、日本の英語教育のスタイルと似ていて比較的得点しやすいTOEICに人気が移っていると言われているので、ここ数年の日本人の受験者は、より留学志望者絞り込まれ、相対的な数も減っている可能性が高いのではないかと思います。

日本のポジションについて
ここには選びませんでしたが、日本より得点の低い国もあります。2009年にデータが公表された164国のうち13カ国が日本より総合得点がひくいのですが、ほとんどの国の受験者が少なく、そのうち2005年に1000以上の受験者数があったのは、サウジアラビア、クウェート、アラブ連合の3カ国です。



アジアを中心に日本と付き合いの深い国10カ国の受験生の4つの分野の平均点をグラフにしてみました。
ここ数年の変化を見たくて、2006年と2009年の2年分のグラフを作りました。

イタリアだけヨーロッパですが、2006年には日本に点数が近かったのでグラフに入れたら、3年間でぐんと成績があがって、他のヨーロッパ並みになってしまいました。 新しいテストなので、慣れるにしたがって全体的に点数があがっているのかと思いましたが、得点の傾向はあまり変わりませんね。ただ、韓国が大きな上昇をしています。
日本と平均得点が近い他の国の点数が上がりぎみなだけ、あまり変化のなかった日本が取り残されかけているような感じもしました。 

2006年 4つの技能別平均点 
TOEFL2.jpg

2009年 4つの技能別平均点
TOEFL3.jpg

コメント

難しい問題です

Dillさんが憂慮していらっしゃるように私も日本の公教育に関しては思うことがたくさんあるのですが、そのうちの一部だけ書かせていただきます。
世界の中で日本がやっていくためには、日本の特性を生かしてそれをアピールしていく力が必要です。資源を持たない国なので頼れるのは人的資源。
しかし現在の公教育は人的資源を育てる役割をはたしているとは言いがたく、教育の現場はかなり混乱しています。先生方は一生懸命に日々の教育に取り組んでくださっていますが、国が長期的視野にたった教育方針を打ち出しているとはいえず、現場は苦労を余儀なくされています。
子供たちをどんな大人に育てたいのかということから教育課程を考えるべきなのに教育に対する支援も人材も予算もまったく足りていません。
教育のあり方を考え直して安心して老後をおくれる国を目指せば日本はずっと良くなるのにと思っています。

sunsetさんへ

こんばんは。

私も最近、GDP比の日本の教育支出がOECDの中で最下位に近いと知って、びっくりしました。http://scienceportal.jp/news/daily/0809/0809101.html  sunsetさんは日々、小学生、中学生と学校の外の先生として接していらっしゃるから、教育の問題をひしひしと感じられるのでしょうね。 
イギリスも支出を借金でまかなっている国ですが、新政権は支出一律10%カットと決め、教育でもその影響が毎日議論されています。

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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