英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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ビクトリア時代の女の子がAmazonの河を探検する話しがFunnyBrilliantと聞いたので、読んでみたくなりました。


1910年のロンドン。2年前にエジプトで両親を亡くした少女Maiaは、ロンドンの寄宿学校で学んでいましたが、やっと遠い親戚のThe Cartersがアマゾンに住んでいることがわかります。Carter氏には彼女と同じ年頃の双子の娘がいて、Maiaを喜んで家族として迎えたいと言ってきたと知らされます。 彼女は、Carter氏が雇った新しい家庭教師 Miss Mintonといっしょにアマゾンへ船で旅立ちます。



Amazonの河岸でジャングルに囲まれた家に住むCarter家についてみると、Carter家がアマゾンの生活に不満だらけで、双子の従姉妹は、意地悪で退屈なことがわかり、Maiaは意気消沈します。けれども、カーター夫人から行くことを禁じられているアマゾンのジャングルに入ってみたMaiaは、ジャングルの木や花の美しさ、河の流れに、すっかり魅せられてしまいます。



Maiaが住むことになった家はアマゾン河べりの一軒家。まわりは支流と小さな流れに囲まれ、どこに行くにも複雑に流れる河をボートで移動します。Maiaが、謎の少年Finnのボートで、ジャングルの中の河に初めて乗り出すシーンは、カラフルでエキゾッチックです。


アマゾンのことをあまり知らないので、貧弱なジャングルのイメージしか私の頭の中に浮かばないのが、残念でした。この本を読んだあと、図書館でAmazonの写真集を眺めて、アマゾンの花、昆虫、鳥のカラフルな美しさに、うっとりしました。


Maiaはやがて金髪でりりしいイギリスの少年と、イギリス人を父にもつ謎の少年と仲良くなり、3人で、身勝手な大人の裏を描く大芝居の計画を立てます。 この2人の少年が、なかなか魅力的です。


Carter家でMaiaの支えになる家庭教師のMiss Mintonは、アマゾンに来るまでは、ユーモアはあるけど堅苦しかったのに、アマゾンでそろそろと変わっていきます。アマゾン河で乗っているボートからコルセットを河に放り投げるあたりは、晴れ晴れしています。先日見たBeatrix Potterの映画Beatrixと同じ時代の女性で、イメージが重なりました。


ビクトリア時代の金持ちの少女が学ぶ寄宿学校に住む孤児という出だしは、どうしたって小公女を思い浮かべるし、後半には偽小公子も出てきます。小公子・小公女のイメージに重なり、ビクトリア時代の華やかだけど厳格な匂いが物語の最初から漂います。 濃厚な自然に囲まれたアマゾンに行くと話しのテンポが急に速くなり、事件が次々と起きていきます。2001年に描かれた物語ですので、すっきりと読みやすいです。


イギリスに来て知ったのですが、イギリスでは「探検家」という日本では聞かない肩書きの人が昔からずっといて、ビクトリア時代は探検家のピークの時代です。


ビクトリア時代には、世界中に散らばった探検家(真剣な研究者から山師まで)たちが珍しい動物や昆虫、植物をかき集めてイギリスに送りました。


金持ちの紳士たちは金に飽かせて珍種の植物を世界中から集め、自分の庭に植え、庭師に世話をさせて、エキゾチックな花の咲き乱れる庭を競いました。 今、有名なイングリッシュガーデンに行くと、ビクトリア時代に世界中から植物を集めたと説明に書いてあるのをよく見かけます。


そういえば、ビクトリア時代には、大地主のイギリス紳士たちは、先祖伝来の財産で暮らすのが正しく、生活のために働くのははしたないことでした。 領地の管理を人に任せ、仕事はなく、毎日やるのが交生活や狩りだけだったら、退屈だろうなぁ。海外に冒険に行った、上流階級の紳士が多かったことが、その頃の探検家の名前にSirや Lordが多いので察しられます。



こんな時代背景を、そこここにちりばめて書かれた物語です。


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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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