英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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この本について感想を書くのは2度目、好きな本です。
(Big Toeを聴いての以前の感想は、こちら
りとるさんのブログで、みんなでこの本を読もう、と誘っていらしたので、
喜んで参加しました。 もともとは本を読むつもりだったのが、
ついついCDを買ってしまい、一気に聴き終わりました。
いい朗読でした。


ILLst.jpg


Jacqueline Wilsonはよく、「子どもが出会うDisturbingな現実を描く作家」といわれますが、
この物語の家族、シングル・マザーのMarigoldと2人の娘、StartとDolphinの状況は、本当に厳しい。 
ここまでつらい話しを子どもに読ませていいか、とこの本が出版された10年近く前には、
ずいぶん話題になったことを覚えています。
当時まだ10歳になっていなかった娘が、そくそくとHardcoverを借りてきて、むさぼるように読んでいました。 
今でも、この本はとても好きだったと言っています。

作者のJWにとっても、多くの作品の中で、とりわけ好きな本だそうです。
彼女が何度も見たテレビドラマは、本当に泣けました。(私も以前の記事で感想を書きました)

Children often ask me which is my favourite out of all my books.
I tend to chop and change a little
but I frequently choose The Illustrated Mum.
I never re-read my books once they’re published
– I’d find it awkward and embarrassing and want to change things –
but I’ve watched the beautiful television film of The Illustrated Mum several times,
and I always end up in tears. 
(JW自伝・Jacky Daydream より)


たぶん、とても厳しい状況にはおいているけれど、JWがこの3人を愛しみながら物語を書き、
物語の場面、場面が、現実感をもっているから、これほど読み手の心に残るのだと思います。
Marigoldの苦しみも、程度の差はあっても、多くの女性にはどこか通じる思いをした経験があるのではないかな。

物語の出だしから、ママの誕生日という、家族の幸せを味わうはずの日に、
3人の崖っぷちの気持ちを、切々と感じさせて、すごくうまい。

StarとDolphinがマクドナルドに行くシーンでは、イギリスのティーンの女の子の、
あやうさがひしひし伝わる。

ロンドン一の華やかなショッピング・ストリートの巨大で華麗なおもちゃショップHamleysに
連れて行ってもらったDolphin の孤独感も、切ない。 
あのお店の前を通って、にぎやかな家族連れを見るたびに、Dolphinを思い出します。

こうやって書いていくと、JWは子どもの身近にある小道具を良く知っていて、物語に登場させるのが、とてもうまい。
そうそう、ありそうだよなぁ、と感じます。
10年近く前、この頃のJWは、果敢に難しい問題にチャレンジして、印象に残る本を立て続けに書いてました。 
この頃の彼女は、ちょっと丸くなったような気がするのは、私だけかな。


ILLS.jpg


この物語のアイディアがひらめいた一瞬が、いかにもJWらしい。
JWの自伝を読んでいてこのエピソードをみつけて、この本の印象がまた深まった気がします。

…..I have such a soft spot for Marigold and Star
and especially Dolphin.

I got the idea for The Illustrated Mum in New York!
I was there on holiday with my daughter Emma.
We’d had a wonderful day going round the Metropolitan Museum of Art
and lots of shops and now we were sitting down with an ice cream in Central Park,
wiggling our sore feet and watching the world go by.

We watched an attractive arty –looking woman wander past.
She had the most amazing unusual decorative tattoos.
Two little girls were skipping along beside her,
in dressing-up clothes and grown-up’s high-heeled silver sandals.

When they were out of earshot, Emma turned to me, smiling.
“They look like characters in one of your books!” she said.
“May be I’ll write about them one day.” I said and I did.


(JW自伝・Jacky Daydream より)


この本の朗読は、女優でコメディアエンヌ(こんな言葉あるんだ!)のJosie Lawrenceが
ややハスキーな声で読んでいます。 
最初は、ちょっとハスキーすぎる気がしたけど、それぞれの役柄をみごとに読みわけ、うまいです。
ゆっくり目の朗読で、物語の一行、一行がじんわりしみこむような朗読でした。

あ~あ、楽しかった。
りとるさん、この本のヒツジ読みを企画してくださって、ありがとうございます!

コメント

同じCDですよ!

こんばんは☆

そうです、私もこのCDを聞きながら読んでいます。このナレーターさん(?)、上手ですよね。声の使い分けとか。訛り(話し方)とかもちょっとずつ違っているので、感心して聞いております。
今回は、最終的な展開を知っている為、小さな描写に目を向けて読む事ができるので、個人的にはすごく楽しんでおります。私は、英国の日常を多く知っている訳ではないのですが、私が知っている、又は想像している生活をJWの作品で、正しいかどうか確認できるので大好きだったりします。あぁ、Hamleysに渡英した際に行くべきでした、残念。

JW作品を読み出したのは、昨年からですが、確かに近年発売された作品には、どうも鋭さがないんですよね。重いお話を読みたいと言う訳ではないんですが。彼女が丸くなってしまったと言うこと、私もそんな気がします。なので、先日発売になった作品は、Paperback版待ちではありますが、入手するかどうかは未定です。

まだ第3章(本は、Marigoldがケーキを焼きまくる所、オーディオブックは、アヒルのいる川へ行く所です←やっぱり聞く方が楽しいので先に進んでしまいます・笑)なので、もう少し読了には時間がかかりますが、ぼちぼち進めようと思います(進捗状況をブログに掲載しますね)。

今回は、ヒツジ読みに参加して頂き、ありがとうございました!また機会があれば是非、よろしくお願いいたします☆

Re: 同じCDですよ!

りとるさん、こんばんは。 

ええ、いい朗読ですね。 イギリスの本は、再販制度がないので、店頭流れか、新古本が、アマゾンなどで、かなり安くでまわっているので、思い切ってCD買ってしまいました。 買ってよかったです、楽しく聴きました。
>
> あぁ、Hamleysに渡英した際に行くべきでした、残念。

それは、残念でした! あそこの人形売り場はすご~いですよ。 コレクターものの人形がいっぱいあって、動物ぬいぐるみコーナーも迫力あるし。ただ、大きな包みをいくつも抱えているのは、中東のお金持ちが多くて、それもロンドンらしいです(笑)
>
>
> 本は、Marigoldがケーキを焼きまくる所
あのシーンは、甘い匂いがただよってくるけど、怖いですよね。すごみがある。

> アヒルのいる川へ行く所です
これも、印象的で切ないシーンでしたね。 ドルフィンのけなげさが、なんともやりきれない。

せっかくの素敵な本なので、ゆっくり楽しまれてくださ~い。

そうそう、このTVドラマのDVDがあることを知りました。 だめもとで、Mail Rentalクラブに購入依頼をしてみました。 買ってもらえるかな? DVDだとコピーしてりとるさんに送るのは無理なんでしょうかねぇ、何か方法があるのでしょうか。

> 今回は、ヒツジ読みに参加して頂き、ありがとうございました!また機会があれば是非、よろしくお願いいたします☆

こちらこそありがとうございます! Dustbin Baby...気になってます。

はじめまして

はじめまして、hanaといいます。
私もThe Illustrated Mumが好きで、ちょっと前の記事でしたが思わずコメント付けさせていただきました。きっかけは同じくBig Toeでした。
Dustbin BabyもBig Toeで聞きました。どちらも悲しいお話ですが、涙以外にもちゃんとストーリーがあって楽しめました。
リスニングが苦手でなかなかオーディオブックのみで話が楽しめない状況ですが、今年は少しでも音だけで物語が楽しめるようになったらいいなあと思っています。

Re: はじめまして

hanaさん、はじめまして。
コメントくださってありがとうございます!

"どちらも悲しいお話ですが、涙以外にもちゃんとストーリーがあって楽しめました”って、
本当にそうですね。
JWの話は、Illustrated Mumも、Dustbin Babyも、
すごくおおざっぱに言えば、いつも同じテーマをあつかっているし、
多作な作家だけど、それぞれに個性のあるストーリーで、
さすが、イギリスの図書館で一番借りられている作家ですよね♪

これからも、楽しい話しのおしゃべりができたらうれしいです。
どうぞ、よろしく。





> はじめまして、hanaといいます。
> 私もThe Illustrated Mumが好きで、ちょっと前の記事でしたが思わずコメント付けさせていただきました。きっかけは同じくBig Toeでした。
> Dustbin BabyもBig Toeで聞きました。どちらも悲しいお話ですが、> リスニングが苦手でなかなかオーディオブックのみで話が楽しめない状況ですが、今年は少しでも音だけで物語が楽しめるようになったらいいなあと思っています。

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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