英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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by Frances Hodgson Burnett

エルマーとは違うタイプの男の子の物語が聴きたくなって、
LibriVoxから「小公子」、Little Lord Fauntleroyを聴きました。
イギリスの伯爵家の、海を越えた、お家騒動物語です。


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アメリカの少年、セドリックは、父は早くに亡くなり、母と2人で暮らしていましたが、
突然弁護士がやってきて、イギリスの伯爵家の跡取りになったと告げられ、
イギリスの、気難しやの老伯爵の城に引き取られます。


わがままで孤独な老伯爵は、セドリックに会ったその晩から、
人懐っこく、何も怖がらぬ率直な勇気をもった少年に惹きつけられます。
ところがそこに、本当の跡取りだと名乗る少年が現れます。

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バーネットと言えば、LibriVoxの「秘密の花園」がすごく好きなのですが、
このAudio Bookもなかなか楽しかったです。

いい人はきっと幸せになるとわかっているのどかな物語で、セドリックの目で、
アメリカとイギリスの違いを、コミカルに比べて見せてくれるのも、おかしかったです。

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バーネットは、「秘密の花園」、「小公女」とイギリスを舞台にした物語が有名ですが、実はアメリカで暮らすことの方が多かった女性なのですね。

1849年に、イギリス・マンチェスターで生まれた彼女は、幼くして父を亡くし、家業が傾き、16歳でアメリカに移住します。 雑誌に物語を書いて家族を支えていましたが、24歳でバーネット医師と結婚します。37歳の時に書いたこの「小公子」が大成功、以降は有名作家として財政的にも豊かになったようです。

40歳代で、田舎の美しい館を買い取りイギリスに移り住みましたが、50歳にしてアメリカに戻り作家としての仕事を続け、75歳でなくなったのもアメリカでした。ただ、子ども向けの作品が広く読まれ続けた反面、50篇以上もあった大人向けの作品は、忘れられていったことに、彼女自身さびしい思いをもっていたらしいです。

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バーネットは、100年以上も前、アメリカとイギリスをよく知っていたから、おもしろおかしく書き分け、両大陸の読者を楽しませられたのでしょう。
ただ、「小公子」では、イギリスとアメリカがやや型にはまった感じで、「秘密の花園」の方がイギリスの味が深いように思いました。「小公子」は、イギリスの普通の人がもつ「伯爵家」のイメージと、こんなことがあったらいいな、という素朴な憧れを、素直に物語にした感じでした。その素直さが、聴いていて好ましかったです。

この本は、子ども向に書かれたけれど、当時の母親たちから爆発的な支持を受け、50万部も売れ、セドリック風のベルベットに白襟つきの服も大流行したそうです。
私も振り返って、主人公は、実は、セドリックのママだったんだ、と思いました。
美しくてやさしく、孤児ながらイギリス伯爵家の息子と熱烈な恋に落ち、伯爵に勘当されて結婚。夫を早く亡くしても、母の薫陶で、気高く育ったセドリックが、
彼女を憎みきっていた伯爵に愛され、最後には、彼女は敬意と愛情をもって、伯爵家に迎え入れられます。これって、ママのシンデレラ物語なんだろうな!


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ソロで朗読してくださっているSusan Umplebyさんは、ややどっしりと落ち着いた読み方で、アメリカの雑貨屋や靴磨きの青年から、イギリスの伯爵まで、多彩な登場人物を上手に読み分けています。 はっきりわかりやすく、安心して聴ける朗読だと思いました。

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この記事を書くために、古い本のデジタル版を見ていたら、よく似たイラストの本が、昔私の家の本棚にあったことを思い出しました。 グレーの布の装丁で、エッチングのイラストにはパラフィン紙のカバーが入っていた、英語の古い本でした。

戦後早々、女子大で英文学を学んだ母が、嫁入り先の我が家の本棚においていました。 ほかにも英語の本があったのか、もう覚えていません。ちいさい頃、英語など読めないままにながめた古い本の、インクの匂や、パラフィンをめくる音が蘇り、懐かしかったです。

今度母にあったら、小公子がどうして好きだったのか、聞いてみたいと思いました。

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コメント

聴きました

『秘密の花園』も『小公女』も『小公子』も子どもの頃和書を読んだのですが、これで『秘密の花園』と『小公子』は原書を読んだことになります。
これは『小公女』も是非聴かねば、という気持ちになります。とても面白かったです。
ipodを挿して使用する小さなスピーカーを導入したので、あちこちお掃除しながらDillさんお勧めのLibriVoxを遅ればせながら聴いていきたいと思います。

Re: 聴きました

sunsetさん、こんばんは。
返事が遅くなってごめんなさいね。 クリスマスはいかがでしたか?

私もバーネットの2作を聴いたら、3作目も聴かなくちゃ、と思いました(笑)。
昔は、小公女が断然憧れだったのですが、今回は、秘密の花園が一番好きでした。
でも、3つとも、とりどりに楽しく、さすが、大流行しただけのことがあると思います。


> ipodを挿して使用する小さなスピーカーを導入したので、あちこちお掃除しながらDillさんお勧めのLibriVoxを遅ればせながら聴いていきたいと思います。

そうですよね、お掃除とAudioBookって、なんかとっても合いますよね。
窓掃除とか、なべみがきとか、楽しくなります。

どうぞ良いお年をお迎えくださいね。

Dillさんも!

『小公女』は迷った末、私もKarenさんの朗読をダウンロードしました。決め手は「朗読の長さ」です。Karenさんの朗読の方が時間がかなり短いのですね。

今年はDillさんのおかげで充実したオーディオブックライフを送ることができました。
Dillさんの記事は、本への愛情があふれていますよね~。いつもすごいなと思って読ませていただいています。貼り付けてくださる挿し絵も魅力的です。
私の本の読み方(そっけない)とは大違いです。ふふふ。

我が家のクリスマスはいいとこ取りの和洋折衷型です。家族が集まり楽しいひとときが過ごせました。

最近の英国のクリスマスはどんな様子ですか。
今年の日本は暖かいですが、英国は寒いでしょうね。

Dillさんもどうぞよいお年をお迎えください。

今日から始動のイギリスです

おはようございます。

イギリスは今日から、仕事始めです。
お正月三が日に土日がはいって、ちょっと損した気分もあるし、
ここ数日は、外は凍てつく寒さ、朝霜の中、外にでるのは、ちょっとつらい、です。
子どもたちも、明日から学校だ~、と嘆いています。

うちは、クリスマスの朝は息子が合唱団で歌うので教会に行き、
以降は家で家族とすごす時間が多かったです。
おいしいものをいっぱい食べました。
あとは、バーゲンハンティングと、スポーツ。

去年はsunsetさんにいろいろ教えていだたり、コメントをいただいたりして、
うれしかったです。
実際に教えていらっしゃるsunsetさんの記事にも、感心しました。

今年もどうぞよろしくお願いしますね!

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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