英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
イタリアのいたずらっ子パペットの冒険物語を、
原作に忠実に英訳した、やさしい英語の物語を選んでみました。
ディズニー映画のイメージが強いけど、原作はまた違った味わいです。


pino8.jpg
作者の生まれ故郷、イタリア・トスカーナのPinocchio Parkから

この物語は1876年、今から140年前に
イタリアの子ども向け週間新聞に連載されました。
作者のCarlo Collodi はフィレンツェ近くの田舎に生まれ、
20歳代には、イタリア独立戦争に参加して戦いました。
当時のイタリアは、分裂の中で他国に支配され、生活も貧しく、
独立した後も、分裂の危機と飢えや貧困に悩む国でした。


Pino10.jpg


Carlo Collodi は30歳代から新聞に政治記事や小説を発表し、
大人向けの作家としての成功を求めていたそうですが、
思い通りにはいかず、50歳近くで、子ども向けの物語を書きはじめます。
イタリアの文化的統一のために、イタリア語での教育を重視した政府から、
こどもの物語やテキストを書くことを委託されたからです。

イタリアが独立しても、理想とはほど遠いこと、
自分自身が大人向けの作家としてなかなか成功できないことなど、
なかなか屈折した気持ちをもっていて、
子どもための文を書くことには忸怩たる思いがあったようです。
ピノッキオの物語も、新聞紙上で人気を博したにもかかわらず、
Collodi は何度か物語を終わらせようとしたのですが、
編集者が時間をかけて説得して書き続けさせたそうです。

pino2.jpg


そんな作者の心の揺れやメランコリーな気分が、
ピノッキオに反映して、物語の雰囲気が振り子のようにゆれていて、
この物語にユニークな味わいを与えている、
とはイタリア人作家で評論家の詳しくて面白いレビューでした。

1890年に作者が亡くなった後、
1892年に英訳されてから、ピノッキオは広く知られるようになりますが、
なんと言っても、1940年のディズニー映画がピノッキオを世界的に有名にしました。
ただ、良い子のストーリーになったディズニーのピノッキオだけでなく、
オリジナルのピノッキオも、かわらず多くの人をひきつけてきました。
WikipediaにはPinocchioからヒントを得た映画、物語、アニメの長いリストがありますが、
手塚治の鉄腕アトムも、実はピノッキオにヒントを得たそうです。

Pino7.jpg
こちらは最近の映画から


この朗読のテキストは、Della Chiesa, Carolが1927年に原作に忠実に翻訳したものです。
英語としては、素直でわかりやすく、言葉遣いもやさしめです。

全36章を、それぞれ個性のある20人のボランティアが読んでいるので、
めまぐるしく朗読の雰囲気が変わるのが、ちょっと慣れにくいのですが、
各章が5-10分と短く(後半は、ぐっと雰囲気が変わって長くなりますが)、
すこしずつ読むのに、ちょうどいいと思いました。
最初の2章を聴き始めると、
読み手の細やかでやさしい声で語りかけるようで、
ほのぼのとかわいい物語なのですが、段々と思わぬ展開をしていきます。

イタリア語で聴いたら、コロコロした音の響きと相まって、
すごくかわいいのじゃないかな、と思いました。
LibriVoxにはイタリア語の朗読も登録されています。

まずは、この出だしの短くて、やさしい2章をご紹介します。
冬の暖を取るための薪になるはずだった、ごく普通の堅くて厚い棒切れが、
不思議ないきさつでパペットになるまでのお話しです。

Chapter 01 – 00:05:02
[mp3@128kbps - 4.8MB]
Read by: Sherry Crowther


Chapter 02 – 00:05:12
[mp3@128kbps - 4.9MB]
Read by: Sherry Crowther

テキストについて

Gutenbergのテキストはこちら
イラスト入りの英語のピノッキオの本はいくつかデジタルで公開されていますが、
どうも翻訳がちがうようです。
こちらのイタリア語の原典は、イラストがとても素敵です。


Audio Bookのダウンロードの仕方:

まず、LibriVoxのこのページに行き、
欲しいファイル名を右クリックします。

特定の章だけをダウンロードする場合
欲しい章の好きなサイズのファイルを右クリック
(真ん中のmp3@128kbps が一番音質がいいです)

ピノッキオの全ての物語をダウンロードする場合
説明のすぐ下のZip file of the entire book (132.4MB)を右クリック 

右クリックで、「対象をファイルに保存」を選ぶと、
ちょっとしてファイルを保存する場所を確認してきます。
保存したい場所を選んで、「保存」ボタンを押せば
ダウンロードが始まります。
保存が完了したら
「閉じる」ボタンを押して、「保存」は終わりです。

保存したファイルに行って、
そのファイルを右クリックして「再生」ボタンを押すと、
PC上で聞くことができます。
(物語全部を保存した場合は、まず右クリックで展開する必要があります)

イヤホンのついたプレーヤーに、
データをコピーすることもできます。

ではHappy Listening!


pino4.jpg

コメント

早速聴いてみます!

Dillさん、こんにちは。もつこです。

今月も楽しそうな本のご紹介ありがとうございます!
早速DLしたので聴いてみますね。

ところで、8月中にはLibreVoxからはPollyannna の続編、Pollyanna Grows Up(後半、特に大人になってからの恋心に気がつかないところなど、そんなはずはないでしょ、と内心つっこみを入れながらも予想通りの結末がよかったです!)と、また以前、Dillさんもお奨めくださっていたThe Secret Garden(これも古典の名作中の名作ですね。日本語でも読んだことがなかったのでうれしかったです)を聴きました。
どちらもすごーくよかったです!

主に通勤途中に聴いているのですが、電車の中では読んでいる途中のPBや児童書などの本(8月はおもにThe clan of the cave bear (Earth's children #1)、ネアンダール人に育てられるクロマニョン人の女の子の話なのですが、主人公がたくましくサバイバルしていく様子などがなかなか読み応えがありました。長いけどシリーズなのでもう少ししたら次の巻を手にとっても見ようとおもています)をよみ、乗り換え中や歩いている途中はLibre Voxの話を聴き読み、とまったく違う2つの話を、同じ時期に同時に楽しめて、これってすごく贅沢で幸せだなあ!と思いながら聴いていたのでした。

それから、Book Thiefはもういちどよく探してみたら横浜の図書館にちゃんとあったので、借りて昨日から読み始めたところです。まだまだ先は長いですが・・・(笑)。

それではPinocchioを終わったらまたおしゃべりに参ります。

ではまた。

Re: 早速聴いてみます!

もつこさん、こんにちは!
いつもAudio Book Clubに興味をもってくださって、ありがとうございます♪
もつこさんのコメントは、いつもうれしいです。

Pollyannna の続編、Pollyanna Grows Upは、ちょっと”どたばたロマンチックコメディ”みたいで面白い、という評論を読んだので、私もぜひ聴きたいと思ってました。 なるほど、なるほど、つっこみながら楽しめるのですね。 9月30日に大学の論文提出で、今はちょっとAudio Bookを聴く余裕がないのですが、
10月にきっと聴きます!

The Secret Gardenもね~、いいですよね。 私もとても好きでした。 小公女もいいですよ!Kara Shallenbergさんと、Karen Savageさん、と味の違う素敵な朗読者のソロがあって目(耳?)移りしちゃいました。まだ小公子は聴いてないので、これも10月に聴きたいです(笑)

Book Thiefも図書館にあって、よかったですね!長いけど、私はとても好きでした。

Pinocchioも楽しいといいのですが・・・感想を楽しみにしてます。

Enjoy reading with my daughter!

早速、娘と聴いています。すぐにシェリーさんの優しい口調とともに、心を捕まれました。
昨晩は、エピソード4までダウンロードして、寝かせる前に聞いてみました。二人ともびっくりして、えっ!!えーー!!と声を上げてしまいました。
ピノキオ、、なんて、selfishで、意地悪なんでしょう!!かわいそうなクリケットの行方は、、?!ゼペットおじさんも、優しくて穏やかな性格ではないし、読み手の人もがらりと変わりましたね。
ディズニー版と、あと、もう一つの原書の絵本、そして、ディズニー版ビデオを持っていますが、
本格的にこうやって、娘と読めるなんて(娘は聴く、挿絵を見る)もう感動もの!です。
ピノキオといえば、blue fairyとfirst star I wish tonightという歌、すごく好きな場面なんですが、どうなんでしょう。張り切って、読んでみます。読み終わったら、また感動聞いてくださいね。

Re: Enjoy reading with my daughter!

mellovemaさん、こんにちは。

私も出だしのシェリーさんのやわらかい朗読で、ピノッチオの世界にはいりこみました。
まずは、不思議なおとぎ話の始まりにわくわくするのに、
そのあとの展開が、そうそう、え~ですよねぇ。

ピノッチオって悪い子じゃないのに、するっと心変わりしちゃうんですものね。
イギリスのこのころのお話しよりずっと、奔放な感じで、
人間くさいというか、これってイタリアっぽいのかなと、思ったりしたのですが・・・

お嬢さんといっしょに寝る前に聞くなんていいですね。
続きの感想をうかがうのを楽しみにしてます。

お嬢さんにもどうぞよろしく、楽しいお話しをいっぱい楽しんでくださいね!!

聴き終わりました!

昨日聴き終わりました!
今までディズニーの映画しか知らなかったので、いろんな意味でびっくりが多かったです(笑)。

知っていたのより、ピノキオはずっと自分勝手な男の子だったし、またもっといろいろなエピソードがあって、キツネとネコの話なんて、なんだかイソップみたいな感じ!
まさしくadventuresがいっぱいですね。
よく知られているエピソードの、ロバになって、巨大なさめにのみこまれてしまう(しかもディズニーでは、くじらだったのに!)ところは最後の最後まででてこなくてこれまたびっくり。
あ、個人的にはとってもゆっくりな Snailがいいキャラだしてて気に入りました。
ということで、いろいろ楽しめました!
今月もいい本ご紹介ありがとうございました。

それと小公女、小公子のこともありがとうございます。どちらも楽しみです。
実は今Little womenの続編のGood wivesを聴き始めたのですが、なーんかちょーっと聴きづらくて理解度が低いので、小公女を先に聴こうか、思案中です。

Re: 聴き終わりました!

もつこさん! すっかり遅くなってごめんなさい。

論文の締め切りまでほっておいたのを、あわててやっていたので、しばらくブログからも、Audio Bookからもご無沙汰してました。 

私はピノキオの、イギリスでは悪い子になってしまうだろう感じが、
なんとも憎めない、はらはらさせるかわいい子になっていて、
イタリアってこんななんだな、と感心しました(笑)

気分がいろいろ変わって、いろんな冒険があって、ほんとキャラも多彩でいいですよねぇ。
今までもっていたイメージがかなり変わって、楽しかったです。

小公女、小公子聴いていらっしゃるのかしら?
時間がずっと自由になるので、この秋はいろいろ聴いてみようと思っています!
ぜひ感想を聞かせてくださいね。

Dillさん、こんばんは^^
修士論文、お疲れ様でした!
家のこともしながら、論文を書き上げるなんて、尊敬してしまいます。

遅くなってしまいましたが、Pinocchioのchapter1,2聴いてみました。
最初は聞き流していたのですが、Polendinaっていうところが凄く耳に残りました。
続いて、聞き読みをしてみたのですが、とってもコミカルで、目の前に光景が浮かんでくるようで、とっても楽しかったです。
続きも気になります♪

ところで、耳に残ったPolendina、なんのことか分からなくって検索してみました。
・・・そんなに怒るところなのでしょうか。。
ディズニー映画だと温和なイメージなのに、
(といっても、数回しか観たことないんですけど)
そんなに温和な感じでもなくって、それが妙に可笑しかったです。

私には難しいんですが、少しずつでも、全部聴けたらいいなぁ、なんて思っています。

私たちもやっと、、!

私たちもやっと読み終わりました。毎晩、毎晩、ピノキオの悪いところには、二人顔を見合わせてため息、、でも、あれ以来(ep.4)やっぱりゼペットおじさんは涙流すほど優しいし、ピノキオは、ちゃんと反省してるし、ほっとしました。(すぐ誘惑に負けるけど,娘はまたかっとピノキオに厳しかったのがおかしかったです。)、本当に、奔放な感じで、人間くさいですね。間に、絵本館に行って、出版社が違う二冊のピノキオの本も手に取ってみました。(最初は娘が手渡してくれて、びっくり)気になるところを読み比べてみたり、最後の解説を読んでみたり、絵を見比べたりして、それから、これは英語からの翻訳かなとか、こっちはイタリア語からの翻訳かもしれない(ない部分が書かれていたりして)と思ったりしてました。
シルバーウィーク中は、車の中でずっと二時間も聞いてたのに、終らなかったし、娘は、一つずつ話を止めると、One more story!と必ず大騒ぎしていました。つねられながら、四話ぐらい聞いたこともあります。
最後は走馬灯のように、色んなことが思い出されましたね。ピノキオいい子になれてよかった。。
こんな素敵な話、日本語でも今まで読んでなかったなんて、
英語で読んであげたいけど、とてもこんな長い話全て読めませんよね。あっでも、本購入して、(省略版でがっかり)読んであげたりしてます。すらすら読めます、娘もいつか読んでくれるかなって。
娘と一緒に古い映画もみているところです。
これからも、娘と一緒に楽しめるような話を、お願いいたします。
詩も大好きです。赤ちゃんの時の子守唄がわりでした。
あ、過去のもの、まだ殆ど見てません。何にするか迷います。ピノキオもまとめて、また聞きたいし、
Dillさんは、やっぱり大学に通ってらしたのですね。
私の夢は、いつかイギリスに留学して、大好きな文学をもう一回勉強しなおすことです。
(娘がおなかに宿ってから、今までの方が学生時代より、よっぽど、読んでます)
でも、今はまず娘とひと通りは楽しみたいと思ってます。純粋に自分の楽しみだけに、、耳だけは娘に負けますけれど。
これからもよろしくお願いいたします。

Re: タイトルなし

リッカさん、お久しぶりです。

Polendinaって、私はすっかり聞き流していたので、ついつい興味深深、私も検索しちゃいました!
ポレンタのことなんですね! 私まだ食べたことがなくて、いつかイタリア料理屋で
食べてみたいと思っていたんです。
餃子も、ピザも、お好み焼きも、トルティーヤも、粉をこねた食べ物が好きなので、
きっと好みのものじゃないかなぁ、と思っていました。
リッカさんは食べられたことがありますか?

ピノッキオって、そんなに期待せずに聴き始めたのですが、面白くてびっくりしました。
かわいいなぁ、と思うと、さらっと肩透かしで、悪いことをしちゃうのが、おかしいです。
それにジェペットが、癖のあるおじさんなのに、ピノッキオにはめろめろにやさしくて、
味がありますよね。。。私もディズニーとはずいぶん違うなぁ、と思いました。

全部は長いけど、気長に、気の向くまま、ちょっとづつ楽しんでくださるとうれしいです。

Re: 私たちもやっと、、!

こんにちは。
わぁ、楽しそうですねぇ。 お嬢さんがすっかり気にって聴いてくださった様子が、
なんとなく想像できて、うれしくなりました。
ピノキオって、いろんな絵本も出ているようだし、絵本を見比べるのも楽しいでしょうね。

私も子どもが小さいときは、読んであげたいと思いながら、絵本が精一杯で、
お話は、こちらが先にくたびれてしまって、ぜんぜんいっしょに読めませんでした。
あのころ、いまぐらいAudio Bookが手に入りやすかったら、いっしょに聴けたのに、って
ちょっと残念です。

詩がお好きなんですね。
私も英語を詩をつかって楽しむっていいな、とずっと思っているのですが、
なかなか形にできなくて、ちょっとほっぱらかししてしまってます。
でも、楽しい詩のアンソロジーをいっぱいあつめたので、
また折をみつけて、詩も紹介したいです。
いろいろやりたいことが浮かんできてしまいますね(笑)

イギリス留学でやりたい文学って、どんな文学なのかしら?
私も、子どもを通して、児童文学にたくさん触れられて、ずいぶん楽しませてもらいました。
いつか、イギリスでお会いできるといいですね。


ピノキオのお話が、こんなにおもしろかったなんて知りませんでした。面白かったので、2回も聴き読みしちゃいました。あらすじしかわかってないのに、面白かったなんて言っちゃって恥ずかしいけど。
デズニーでおなじみのクリケットが冒頭でいきなりピノキオにたたき殺されたのには仰天しました。ピノキオって本当に自己中で意志薄弱な子なのですが、最後は幸せになってほっとします。ついついピノキオの味方になって読んでしまいますね。
一方、ピノキオの悪友のDunnyはロバのまま農場でこき使われて死んでいきます。Dunnyとピノキオはどうしてこんなに結末が違うのかなあ?
英語がもっと読めるようになったらまた読みたいと思いました。Dillさんのおかげでまた楽しく古典が読めました。ありがとうございました。

極楽トンボさんへ

こんにちは! 2回聴かれたんですね~
私も、もう一度聴いてみたいな、と引かれる面白さを感じました。

クリケットがさっさと殺されちゃったり(私もぎょっとしました!)、Dunnyがひどい目にあったりするのに、
ジョベティおじいさんが、とことんわが子のピノキオにやさしかったり、
物語の気分が、やさしくなったり、怖くなったり、そのゆれが面白かったです。
きっと、極楽トンボさんと似た感じ方だったのだと思います。

私はこのブログをかいていて、作者が子どもの本で大人気を博しても、大人の方ではあまりうまくいかなかったので、ちょっとふてくされて(!)書いたことを知って、納得したような気がしました。
彼の気分が、正しい子どものお話し、の殻を破って、子どもたちが夢中になる話になったのかなぁ、なんて思いました(笑)

いつもコメントくださって、ありがとうございますね!


コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://corianderuk.blog80.fc2.com/tb.php/179-204ae48b

名前:
メール:
件名:
本文:

Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

全ての記事を表示する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。