英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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たった2歳の娘が、特殊な白血病で5歳まで生きられないだろうと告げられたら・・・
ドナーからの移植医療が命を永らえる、ほとんど唯一の道なのに、そのドナーが見つからないと知ったら・・・
母セーラは、遺伝子操作によって、ドナーとして完璧なDNAをもつ子どもを生むことで、娘の命を助けることを選択します。


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アナは、生れ落ちた時から、姉ケイトの治療のために、臍帯血、輸血や骨髄移植と、ドナーとなってきましたが、13歳の今、腎臓を提供して欲しいと告げられます。


移植治療でなんとか命をつなぎながらも、ますます死に近づきつつある姉は、腎臓障害で、さらに死に近づいているからです。 医者でさえ、腎臓移植は危険が高すぎて、かえって命を縮めるのではないかと危惧する中、母セーラは、ケイトをどうしても死なせたくないと、手術を決意します。
アナは、自分の体を提供するかどうかは、自分で決める権利がある、親に強制する権利はないはずだ、と見知らぬ弁護士のオフィスに駆け込んで、両親を相手に訴訟を起こします。

母セーラ、父ブライアン、疎外感を感じる兄ジェシー、弁護士と法定保護者、そしてアナ自身と、6人がそれぞれの立場から今までを振り返りながら、この家族の選択の難しさを浮き彫りにしていきます。


アナが、自分の健康な体から腎臓を摘出したくない、その選択は自分の意思で選べるはずだと考えるのは当たり前でも、彼女の意思を貫くことは、アナの姉であり、親友でもあるケイトを死なせることになるだろう、という選択の難しさ。

死にたくないと思っても、妹の体に犠牲を強い、家族を苦しめながら生きることにいたたまれない思いを持つ15歳のケイト。彼女の短い恋を読むと、15歳の少女に幸あれと思わずにいられない。

はかない命の娘を、息をつめる思いで看病し、何をしてでも守りとうそうと、強い意志をもつ母セーラ。でも、不安と悲しみに圧倒されて、息子や妹娘に心を十分砕けない、やりきれない思い。


最初は物語設定に、そんなことあるかという違和感を感じたけれど、この切羽詰った状況ならあるかもしれない、どうなっていくのだろう、とどんどん引っ張られて読みました。この家族が何をどう考えてきたか、問題の難しさが丁寧に多角的に描かれて、引き込まれました。物語設定の目の付け所のうまさで、読ませる作品だと思いました、

それだけ期待感が盛り上がったので、結末は、私はやや肩透かしをくわされたような気がしました。 この難しい選択を家族がどう悩み、心を決めて、どう生きていくか知りたかったのに・・・

もともと娘が、「映画になった話題の本で、面白いよ」と薦めてくれたのですが、なるほど筋立ての面白さでどんどんと読める本だと思いました。 数年前アメリカでベストセラーになったのも、うなづけます。
医療関係の専門用語は難しいものの、日本語でもどうせよく理解してないんだし、と読み飛ばせば、平易で読みやすい英語だと思いました。

このAudio Bookは、一人称で語る6人の登場人物にあわせ、男女6人の役者によって朗読されています。それぞれ、落ち着いた声の、うまくて聴きやすい読み手で、ごく自然に楽しむことができました。 欲を言えば、主人公の13歳の少女アナが、もうちょっと若いトーンだと良かったかな、と思いました。

映画もDVDになったら見てみようと思いました。

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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