英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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1800年代の中ごろ、イギリスの田舎の街に住んでいたDr Dolittleは、
動物が大好きで、動物のことを世界で一番わかっている人物でした。
かわりものだけど、心やさしい、ドリトル先生の物語です。


Drdolittle.jpg




作者のHugh Loftingは1886年に、イギリス人の父とアイルランド人の母の間に生まれました。 
生真面目なイギリス人気質と、空想力に富むアイルランド気質が交じり合って、
この奇想天外な物語が生まれたのかな、というのが石井桃子さんの分析です。
子ども時代には、リネンをしまう戸棚に小動物を持ち込んで、こっそりと動物園を作って、母親をびっくりさせたそうです。 

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ビクトリア時代のイギリス紳士の卵らしく、8歳で家を離れて寄宿学校で学んだあと、
アメリカのMITに留学し、civil engineeringを学びました。
大英帝国が偉容を誇った時代、公共土木事業の設計をするcivil engineerとして、
アフリカや中南米で仕事をし、やがて第一次世界大戦に従軍します。

戦争の残酷さを目の当たりにし、特に戦争に駆り出された馬やロバの悲惨な状況を悲しんだ彼は、子どもへの手紙に戦争の現実について書く気になれず、
かわりに架空の獣医が馬やロバを助ける物語を作り出し、イラストをつけて送ります。
戦後、妻の勧めでこの絵物語を本に書きなおして出版したところ、
アメリカとイギリスの子どもに瞬く間に人気を博したそうです。

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子どもたちは、Dr Dolittleを実在の人と思ってHugh Loftingに手紙を書き、
その手紙に応えて、彼は毎年一年のペースで続編を書き続けました。
特に2冊目の、The Voyages of Doctor Dolittleは、
1922年のもっとも優れた児童書として、Newberry Medalを受賞しました。

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この物語を日本に紹介したのは、石井桃子さんです。
(数々のイギリスの子どもの文学を紹介された石井さんが亡くなった時に書いた記事はここです
石井さんは、この物語の面白さに病みつきなって、近所に住んでいた、井伏鱒二にお話しをしては、翻訳をお願いしたそうです。
忙しい井伏鱒二の翻訳が進まないので、待ちかねた石井桃子さんは、下訳をして届けたので、
井伏鱒二はその原稿をもって何度か旅行にでかけ、「ながいことかかって、すっかりしあげて」くれたそうです。
それは、「翻訳というようなものではなく、すっかり井伏さんの物になって」いました。
そんなわけで、岩波少年文庫のドリトル先生シリーズは、味のある井伏鱒二さんの日本語訳です。
巻末には、石井桃子さんの詳しい解説や、Hugh Loftingの紹介があって、この物語の楽しさを深めてくれるので、ぜひ一度、図書館ででも手にとってみてください。
岩波少年文庫では、小学校3-4年生向けのやさしさに分類されていて、英語の原本も聴いてみるとわかりやすくて楽しいと思いました。

DrD2.jpg


まずは、Dr Dolittleが人間のお医者さんをやめて、世界一の獣医になるいきさつを語る、チャプター1と2をご紹介します。

チャプター1は、ゆっくりとしたわかりやすい朗読で、赤毛のアンなどを読んでくださっているAnnie Colemanさん、チャプター2は、何度もご紹介しているKara Shallenbergさんです。 やさしいテキストと聴きやすい朗読で、ドリトル先生の世界に連れて行ってくれます。

The First Chapter - Puddleby - 00:06:10
[mp3@128kbps - 5.9MB]
Read by: Annie Coleman


The Second Chapter - Animal Language - 00:13:08
[mp3@128kbps - 12.6MB]
Read by: Kara Shallenberg

テキストについて

Gutenbergのテキストはこちら

Hugh Lofting自身が描いたイラストが入ったテキストはこちらです。
ついでに続編のテキストもこちらにあります。



Audio Bookのダウンロードの仕方:

まず、LibriVoxのこのページに行き、
欲しいファイル名を右クリックします。

特定の章だけをダウンロードする場合
欲しい章の好きなサイズのファイルを右クリック
(真ん中のmp3@128kbps が一番音質がいいです)

ドリトル先生アフリカゆきのの全ての物語をダウンロードする場合
説明のすぐ下のZip file of the entire book (90.7MB)を右クリック 

右クリックで、「対象をファイルに保存」を選ぶと、
ちょっとしてファイルを保存する場所を確認してきます。
保存したい場所を選んで、「保存」ボタンを押せば
ダウンロードが始まります。
保存が完了したら
「閉じる」ボタンを押して、「保存」は終わりです。

保存したファイルに行って、
そのファイルを右クリックして「再生」ボタンを押すと、
PC上で聞くことができます。
(物語全部を保存した場合は、まず右クリックで展開する必要があります)

イヤホンのついたプレーヤーに、
データをコピーすることもできます。

私がダウンロードした時には、章の名前が、数字ではなく、英語表記になっていたので、iPodで聴くと章の順番どおりに再生されませんでした。 
そこで、iTuneのPropertyの設定で、各章の名前の先頭に英数字を加えました。
First Chapter → 01 First Chapter
Second Chapter → 02 Second Chapter 
これで聴きやすくなりましたので、ご参考まで。

ではHappy Listening!


drdo4.jpg

コメント

懐かしいです

今月も紹介ありがとうございます。
Dillさんのこのサイトのおかげで、子供のころ読んだ、どこの国だか、誰が書いたのだかも、わからないけれど、ただただお話だけが、心に残っていた作品の素性がやっとわかった・・と、懐かしく、嬉しく思うことが多々。
ひとまず、お礼を。

聴きました!&Jane Eyreも聴いている途中です

こんにちは。もつこです。

ドリトル先生の話は、読んだことがあるようなないような。。。記憶が定かでありません。
が、そんなことはさておき、今回とても楽しく聞かせてもらいました!!

井伏鱒二さんの翻訳の下訳を石井桃子さんがしていたなんて、すごいですね!
翻訳のバックストーリーまで教えてくださってありがとうございます。

ついつい楽しくて、9章まできいてしまいましたが、Jane Eyreを聴いている途中なので最後まで聞かずにJane Eyreに戻るか、ちょっと悩むところです(ぜいたくでうれしい悩み(笑)!)。
でももうほぼ半分だし、先も気になるのでたぶんこのまま最後まで聞くでしょう。
前からいつか読もうと思っていた本だったので、これまたLibreVoxで楽に
聴き読みできてほんとラッキーです。
いつもDillさんの、いいセレクトに感謝します!

Jane Eyreのほうはやはり1-2度聴きなおす章も多いので、かなり歩みが遅いです。
一応手元に図書館の本を用意して聴くだけではわかりにくいところを読み直せる準備はしてありますが、せっかく音源で聴けるので今のところは聴くだけで20章まできてます。

実は英語多読(聴含む)がもうすぐ2000万語で、その記念すべき通過本にしたいなー、と思っているので、間に適度に他の本がはいってくれるとちょうどよくなるので(ドリトル先生も語数に貢献しくれているし)、通過本になるように、ちょっと順番をちょうせいしながら、この不朽の名作をゆっくり味わって聴き読みしたいと思います。

BBCのBig ToeのほうもJWのSecret(今回初めて知った本です)やPippiなど聴きたい本が満載で忙しい、忙しい!(でもうれしい!)

それではまたー!

Re: 懐かしいです

エコーさん、
素敵なコメントありがとうございます。
私も、LibriVoxの子どもの本のタイトルをながめていると、通っていた小学校の図書館や、確か端っこの本棚にならんでいた、子ども世界文学全集のこと、それにひなびた図書館の匂いとか、思い出します。
子どもの頃に読んだ本に、大人になってもう一度出会うのは、本当に懐かしいものですね。

Re: 聴きました!&Jane Eyreも聴いている途中です

わぁ、さっそく聴いてくださったのですね。 私もドリトル先生は知っていたけど、読んだかどうかはっきり覚えていませんでした。

石井桃子さんは、偉大な先輩というか、あの時代に英語で本をたくさん読んで、名作をたくさんみつけられて、凄いなぁ。 それに、年上の方にかわいがられた方で、犬養毅の秘書のときは、家族みんなに好かれとか・・・この井伏鱒二とのやりとりも、かわいいですよね。 

Jane Eyreも聴かれているのですね。 20章あたりというと、あの辺かな? 私はゴシック風の恋愛のなり行きに、こそばゆく、照れながら読んだのですが、もつこさんはどうですか? 
2000万語の通過本というのは素敵ですね。

Big Toeの方はすっかり忘れてました、これからのぞいてみます。 あっちこっち聴きたいものがあふれて、ほんとううれしい悲鳴です!

楽しい♪

 今月も楽しい話をありがとうございます。ドリトル先生は実は読んだ事はありませんでした。知っているのは、あのエディマーフィーさんの映画のみ。なんとなく彼のキャラが見え隠れしそうになるのですが、DillさんがHugh Loftingさんのイラストもご紹介して下さったので助かってます(笑)動物たちと会話しちゃうし、その動物達が他の獣医さんの愚痴を言うところなんか、思わず苦笑いですよね。

Re: 楽しい♪

PBさん、こんにちは。 
なんとなく読みのがした本って、ありますよね。 私はエディマーフィは見なかったけど、ドリトル先生もちゃんと読んだか、どこかで筋だけ聞いたのか、もう覚えていませんでした。

Hugh Loftingのイラストを今回初めてゆっくり見て、なかなか気に入りました。 上手ではないけど、なんとなくさびしそうなドリトル氏が味があっていいなぁって。 めがねの馬のイラストもとぼけてますよね。

楽しく聴いてくださって、うれしいです!

ようやく聴きました

夏休みは誰かかれかと家にいるので、ipodを使う頻度がぐっと減って、ようやく聴き終わりました。

子どもの頃に「ドリトル先生」シリーズには何故か手が伸びず、読んでいなかったので、初めて読みました。

これが「アフリカ行き」の物語…。
大人になってから読む(聴く)機会がやってくるとは夢にも思いませんでした。
ドリトル先生は、ドゥリトルとスペルのままなのですね。興味深かったです。
頭が2つあるめずらしいPUSHMI-PULLYUは、push me pull you から来ているのでしょうが、何てへんてこな名前でしょう。日本語で何て訳されていたのか興味があります。

LibirVoxの録音は概ね楽しめたのですが、個人的には、
11~15章のPaulinoさんの録音はやや聴きづらく(訛りがあり心地よさが減少)、16~17章のStefan Schmelz さんの朗読はうまくいえないのですが心に響いてこない、物語に入りにくい朗読でした。

有名なのに未読という本を減らすいい機会を与えていただきました。ありがとうございました。

sunsetさん、

私も夏休みは、子どもがいるので、iPodを聴く時間がとぎれとぎれで、
同じ本の同じあたりをうろうろ聴いていて、なかなか進みません。
おなじですね!

ところで、あのへんな動物は「おしつおされつ」なんですよ、うまいですよねぇ。
ドリトル先生という名前もいいし、さすが文豪の訳だなぁ、と感心しました。
イギリスの匂いはするけど、日本語としてしっくりしていて、名訳だと思います。

そうですね、LibriVoxはいろんな方が朗読されているので、
なんとなく合わない朗読というのも、ありますね。
いろんな英語に出会えるという楽しみとも思えますが・・・

ただ自分でちょっと朗読してみて、日本語でもなかなか思い通りにできなくて
朗読が手ごわくて、びっくりしました。
日本語の朗読を聴いてみると、同じ文章でもいろいろな味があるのがよくわかり、
英語でもその機微を感じられるようになったらいいなぁ、と思うのですが、
なかなかです(笑)

本当に名訳

「おしつおされつ」とは!
なるほど~。翻訳者ってすごいですね。
自分で言葉をつむぎ出すより更に高度な技量が必要そうな気がします。

現在は、Dillさんが記事にされていたThe Railway Childrenを聴いています。
Karenさんの朗読はいいですね。
お母さんだとは思えない声の若々しさ。
物語の世界にどっぷりはまっています。

遅ればせながら、Dillさん、良い夏休みをお過ごしください!

Railway Children

sunsetさん、

8月に入り、こちらは空気が透明になって、秋が近づいた気分がするのですが、
日本はこれから夏の甲子園、いよいよ夏もたけなわですね。
英語教室も夏休みならではの充実した授業をされているご様子を興味深く読ませていただき、
いつか私も日本に帰ったら、うかがって見学させていただきたいぐらいです。

The Railway Children、日本ではあまり知られていないですが、
こじんまりとした家族と村の物語ながら、田舎のおおらかさが楽しく、
なかなかいい物語でしたね。 私もKarenさんの朗読にすっかり浸りました。

Nesbit.は、LibriVoxにいっぱい登録されていますが、貧乏になった家のために宝探しをするThe Story of the Treasure Seekers (Karenさんんです)と、ひねた妖精と子どもが出会うFive Children and Itも聴いて、どちらも良かったですよ! Nesbitはとても面白い女性のようで、折を見て他の作品も聴いてみたいと思ってます。

sunsetさんもどうぞ良い夏休みを!

ドリトル先生、聴き読みしました。ドリトル先生は最近、翻訳を子供に読み聞かせたばかりで内容をよく覚えているから聴き読みできたのだと思います。レベル6の本で聴き読みが出来てうれしいです。ヤッホー。すばらしい機会を与えてくださったDillさん、ありがとうございます。

Re: タイトルなし

極楽トンボさん、よかったですね。
お子さんといっしょに日本語で読むと、ドリトル先生はきっと面白いでしょうね。
それに英語には英語の味もあるし。
私も、よく好きな本は日本語と英語と両方で楽しみます。
日本語はすみずみまでわかって、気分がいいし、英語は作者に近づけるような気がしてうれしいです。
また、これからもどうぞよろしく。

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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