英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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Jane Eyreを楽しんで聴いています。
テキストも読みたいと思って図書館で本を借りたついでに、
写真が多くて読みやすそうなCBの伝記も借りてきました。

Bronte-Sisters.jpg
弟が描いた、ティーンの頃のブロンテ姉妹



Charlotte Brontëは人気のある作家なので、彼女の一生について多くの本が書かれ、よく知られているようですが、私ははじめて詳しい伝記を読みました。
Jane Eyreが生まれた背景に、姉妹たちのこんな人生があったんだ、と興味が深まりました。

ブロンテ姉弟たちが育った、ヨークの丘の上の牧師館のさびしい風景から始まり、身の回りの道具、直筆の手紙、彼女の描いたスケッチ、彼女が住んださまざまな館など、丹念に集められた写真を眺めながら、彼女の一生が知りたくて、伝記は一気に読んでしまいました。

bokusikan.jpg
姉妹が育った牧師館 シャーロットの死後すぐに出版された伝記から。さびしそう。


この本を読み終わって、深い印象が残った場面がいくつもありました。



ヨークシャーの厳しい自然の中で、母を早く失った姉弟たちは、教養の深い父と、孤立しがちながらも、愛情に満ちた暮らしをしていました。 父は、娘たちにすぐれた教育を受けさせたいと望んで、彼の財力でも負担できる比較的学費の安い寄宿学校に姉妹を入れます。 でも、この学校は衛生状態が悪く、愛情にも欠け、栄養失調気味の2人の姉が11歳と10歳で、次々となくなります。 シャーロットはこの時8歳、この悲しく恐ろしい経験が、Janeの少女時代の物語に投影されているそうです。

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淑女として教育を受けて成人したシャーロットは、求婚を断り、中流家庭の家庭教師になるのですが、失意のうちに職をいくつか変えます。 そして、27歳で海を越えてブリュッセルの学校で学び、そこで初めて、自分と同質の知性をもつ男性にめぐりあい、フランス語と英語を教えあう中で、深い愛情をはぐくみます。 

school.jpg
ブリュッセルの学校


でも、その男性は学校の校長の夫であり、シャーロットが帰国後切々と送った手紙には一度も返事を書きませんでした。しかも彼がちぎって捨てたシャーロットの手紙を、彼の妻が拾って読み、その継ぎ合わされた直筆の手紙は、彼女の死後新聞紙上にラブレターとして公開され、今も大英図書館に残っています。 この恋が彼女にとって、どれほど深く辛いものだったか、その後Jane Eyreに何を託したのか・・・

letter.jpg
手紙は細い糸でかがって接ぎ合わされています


30歳をすぎ、弟と2人の妹を相次いで亡くし、失意の底にあったシャーロットは、父を助けて働いていたおだやかな牧師と、36(37?)歳で結婚し、幸せで満ちたりた結婚生活を送りました。 結婚式には、刺繍とレースのついた白いボンネットとベールをかぶり、小柄で内気な彼女は、まるでスノードロップのようだったそうです。 

bonnet.jpgdress.jpg
結婚式の衣装 ドレスはラベンダーとシルバーだったのですが、色があせてしまったそうです



けれども、たった一年後、38歳で子どもを授かったシャーロットは、重いつわりに苦しみ、まだ生まれぬ子どもとともに、亡くなったそうです。 
1855年のことでした。



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Jane Eyreの作者として名声を得たころのシャーロット


私が読んだ本の翻訳も含め、シャーロット・ブロンテの研究や伝記は、翻訳、日本語オリジナルとも、ずいぶん出版されているようです。
アマゾンにあるこの本の翻訳に、くわしいレビューをかかれたkirakira033さんは、この時代の英文学を楽しむためのリストを作ってくださっています。ビクトリア時代の文学は、興味をもったら奥がふかいのですね。 もっとこの世界を楽しんでみたいような、ちょっと怖いような・・・・

Charlotte Bronte (British Library Writers' Lives)
by Jane Sellars

CBBio.jpg

コメント

興味あります!

写真入のご紹介どうもありがとうございました!
私もブロンテ姉妹のこと知りたいな~と思っていたところです。
作品を読みながらも、その舞台裏にいるシャーロット・ブロンテのことが気になります。作者の人生や人生観が滲み出ているんだろうなと思えてしまう。
私も本を探して勉強してみたいと思います。
20歳くらいの時に、Haworthのブロンテ館に行ったことがあります。当時も和訳で小説は読んでいたので、興味深かったのは確かですが、今のほうが断然楽しめたと思います。またいつかの日か行きたいです~。

いいですね

このシャーロットの伝記、素敵ですね。継ぎ合わされたラブレターは衝撃的です。
ハワース, 行きましたよ。飾ってあるドレスが小さくて、小柄な人なのだなあと思いました。小説の中のエネルギーはどこから出てきたのか・・。
その時は、大好きな、レイフ・ファインズの出ている「嵐が丘」のビデオを買って大満足(私は、実は映画ファンなので。。大抵、映画が先に来てるんです・・)

ブロンテ姉妹の作品には、ハワースがMoorに囲まれていることが影響して・・(Dillさんのこの記事の3つ目の写真ですね)、などと、よく言われるのですが、今、私が住んでいる街の近くのPeak District のMoor、特に夏は、ヒースの花でピンクに染まり、それはそれは美しくて、ハワースのMoorと、雰囲気が違うのか、同じなのか・・なんていうのも、興味があったのですが --- 結局、似てるかな・・。それなのに、世界中の人に、「嵐が丘」の「風の吹きまくる荒れ地」Moor のイメージを焼き付けた小説の力は、すごいな!と、思ったことでした。

・・シャーロットと、離れてしまいました。すみません。シャーロットの伝記を書いた、エリザベス・ギャスケルという同時代の女性作家にも興味があるのですが、とっても手が回りません。


Hazelさん

Jane Eyreを聴いていると、こんなに力強いメッセージが、150年も昔、ロンドンを遠く離れた田舎の村に住んでいた女性の、ほぼ処女作に近い作品として生まれたのが不思議な気がしました。
でも、この伝記を読んで、Jane Eyreの言葉はすみずみまで、彼女が毎日繰り返し、繰り返し自分の中で言い続けていたことがほとばしりでたんだろうな、と感じました。 
私は今、2人が結婚式をあげる(じゃまが入るんですよね?)ところですが、情熱的な2人のせりふに、ちょっと照れるような、気分を味わっています。 こんな激しいラブストーリー、あんまり読んだことがないので・・
Haworth、私もヒースの季節に行きたいなぁ。

Re: いいですね

Jane Eyreを聴いていると、Mr RochesterがJaneをlittle elfとよびますよね。
その雰囲気が、小柄で内気で、でも内側に激しさを秘めたJaneやCharlotteよく重なって、
なんとも好きだなぁ、と聴いてます。 Charlotte自身が、自分をelfみたいと思っていたのかしら?

私は北の方はほとんど行った事がないので、ヒースのMoorにあこがれてます。
Dorsetの海岸で一面のヒースの丘をみて、厳しい自然の美しさに息をのんだのですが、
ヨークのMoorはまた違うのでしょうねぇ。
「嵐が丘」も誘われているのですが、聴きたい本が次々と出てきて困るなぁ。
この伝記を読んでいたら、Vanity Fairも読んでみたくなりました。 ほんと、手が(耳が?)まわりません(笑)。

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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