英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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ピーターラビットの絵本の作者のBeatrix Potterが30歳すぎにめぐり合った恋を描いた映画を見に行きました。


Miss Potter


Beatrixはビクトリア時代のロンドンの上流階級の家に生まれ育ちましたが、30歳をすぎるまで頑なに結婚を拒んでいました。 親がいい相手を紹介しても(映画では、どうしたって結婚相手にはならないような変な男ばっかりでしたが。。)すべて断り、一生結婚をしないつもりでした。


Beatrixは幼い頃から小さい動物をいつも身近に飼って暮らし、うさぎ、りす、あひるなどの絵を描き続け、やがてストーリーを作り、絵本にまとめます。 このピーターラビットの絵本を出版社にもちこみ、ついに出版に同意する会社を見つけます。この出版社は家族で経営しているのですが、その一番下の息子がBeatrixの絵本の担当となります。 この2人は絵本の出版を一緒に進めるうちに恋をはぐくみ、やがて2人は婚約し、幸せの絶頂を迎えますが、思いもしない悲劇が訪れます。。。。


私はとても興味深く映画を見ました。 もともと、ピーターラビットの絵本の作者であるばかりでなく、イギリスの文化を大きく変えたNational Trustの創立期の主要メンバーであるBeatrix Potterの伝記を読んでみたいと思っていたので、ぜひ見たかった映画でした。 ビクトリア時代の子どもたちの様子や、ピーターラビットのお話しの背景、イギリスの美しい湖水地方の風景が、たっぷり丁寧に描かれていて、ほーって思うことがたくさんありました。しかも、あの時代のまだらっこしい恋の進展や、全く性格の違う母と娘の葛藤も、ユーモラスに表現されていて、観客のくすくす笑いを誘っていました。


ただ、ストーリーはシンプルで、お話しの進展もほぼ予想がつくので、もしBeatrixではなく、ただのビクトリア時代の恋物語として映画を見たら、深みがちょっと足りなくて、センチメンタルすぎるように思いそうな気がします。 あくまで、Beatrixや彼女の絵本が好き、彼女の生き方に興味がある人向けの映画だと思います。実際、午後1時という上映時間に見に行ったとは言え、半分程度の入りのお客様の90%以上は、40歳以上の女性でした。


ところで、この映画を見ていて、ずいぶん昔のことを思い出しました。娘がイギリスの私立女子小学校に入学して早々のParents Eveningで、学校の先生を紹介してもらいました。 校長先生が、席についている先生方の名前を紹介するたびに、一人ひとりが立って軽く会釈するという簡単な紹介でした。 校長先生も含め先生方はすべて女性でしたので、Mrs Smith, Mrs Whiteという調子で紹介されたのですが、その中に、中年過ぎのMiss Bucksという先生がいました。 


イギリスに来たばかりだった私は、Missという呼び方がずいぶん失礼な感覚がしました。何も初対面の先生が未婚だということを、親全員に知らせなくてもいいのに、と思ったのです。 一生Missと呼ばれ続けて、先生はいやじゃないのかしら、とも思ったものです。独身時代アメリカに住んでいた私は、Msという呼び方になれていたので、Missという呼び方がとりわけ異質に感じたのかもしれません。 個人的な経験では、Msという呼び方をイギリスで聞いたり読んだりしたことがありません。


この映画のMiss Potterというタイトルは、ビクトリア時代にMiss と一生呼ばれることをあえて選ぼうとした、彼女の意思の強さを表そうとしたタイトルなのだろうなと思い、私自身のMissという単語への不可思議な感触を思い出したわけです。


この映画は日本ではこれから公開されるそうですが、少しノスタルジアックな子どもの絵本や物語が好きな方には、お勧めだと思います。 ストーリーはシンプルで、英語も比較的ゆっくりして、わかりやすいので、英語の勉強材料にもなると思います。 


見に行かれる前に、映画の中で登場するThe Tale of Peter Rabbit, The Tale of Two Bad Mice, The Tale of Jemima Puddle-Duc の3つの絵本を読んでおくと、一層楽しみが深まると思います。



インターネット上にBeatrix Potterの絵本をひとページごとに紹介したサイトがあり、英語での朗読と絵本を同時に楽しめるスライドショーもあります。手元に絵本がない方でも、サイトなら、手軽に彼女の絵本を読むことができます。ただ、ここはアメリカのオハイオ大学が作っているので、朗読はとてもアメリカ英語に聞こえます。 私は最初は不思議な感じがしたけれど、アメリカではこう読まれているんだな、とそれはそれで楽しみました。


それからハンカチも必要かな。。。 


 

コメント

はじめまして!
カナダ在住のHazelと申します。
以前の記事も拝見させていただいて、なんだか本の好みが似ているな~と思って勝手に親近感を抱いておりました。

私もピーターラビットシリーズ大好きで、この映画ぜひとも観に行こうと思ってます。

絵本が読めるサイトのご紹介もありがとうございました!私は分厚い"The complete tales of Beatrix Potter"を読んだのですが、こうして気軽に絵本を読めるというのもなかなかいいものですね。

またお邪魔させていただきますね。

こちらこそ、はじめまして。 Hazelさん。

今Hazelさんのブログにお邪魔してきて、同じ本がたくさんあるので、うれしくなりました。 その上、図書館とiPodの話しが、似てて、わぁ!でした。
これからいろいろ教えてくださいね。

Hazelの木はカナダにも多いのですか?私は、イギリスに来て初めて、日本語のハシバミがHazelnutsのHazelだったと知りました。昔、赤毛のアンとか大好きだったのですが、ハシバミ色の髪や目の女の子がよく出てきて、どんな色かなぁ、と想像して、勝手に紫がかった茶色だと思い込んでました。植物の名前って、何か気になりますよね。

ヘーゼルナッツ コーヒー、チョコレートクリーム、ナッツそのもの…。すみません、私の知っているへーゼルは全て食べ物なんです(笑)
はしばみ色の瞳、これは知っている子がそうだったんですが、全くの茶色でもなくグレーでもなく、光によって変化する不思議な色をしているなあと思いました。Dillさんもそう言えばハーブですね!
「赤毛のアン」!もちろん私も大好きでしたよ~!
せっかくカナダに住んでいるんだから、今英語で読んだら感覚的に分かることも、ひょっとして多いのかもしれませんね。次回のお楽しみにしておきます。

図書館は本当に「さま、さま」でして、サービスと本の充実度には感心するばかりです。

今後もよろしくお願いします。リンクさせていただいてもよろしいですか?

はしばみ色って、そういう不思議な色だったんですね。

私は中学生の頃かな、なめるように赤毛のアンシリーズを読んだ時期がありました。イギリスに来て、自然や植物、生活のふとした場面で、これがAnneのあの場面にあったことだ、と思うことがしばしばあります。  プリンスエドワード島にいつか行くぞ、と思ってたけど。。。カナダはまだ行ったことがないです。
リンクしていただけるなんて、うれしいです。 何しろブログは初心者マークで、リンクの仕方も知らないので調べなくちゃいけないのですが、私のところでもリンクさせてくださいね。
図書館のこと、Audio Bookのこと、これからいろんな話しをごいっしょにさせて頂くのを楽しみにしてます。

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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