英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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石井桃子さんの訳の「たのしい川べ」を読んで以来、
いつか英語の原作を読みたいと思っていました

たのしいかわ

たのしい川べ (岩波少年文庫 (099))

「不思議の国のアリス」や、「くまのプーさん」ほどには
日本では知られていないけれど、
とてもイギリスらしい子どもの本です。
ちょうど100ぐらい前、あるイギリスの父親が、
息子に語り聞かせた物語です。

地下の穴の家で、春の大掃除をしていたモグラが、
突然思い立って、春爛漫の外に出かけて、のんびり歩いていて、
柳が風に揺れる川辺で、川ねずみに出会います。

Thames_near_sonning.gif


人懐っこい川ねずみは、
川を見るのもボートも初めてというモグラを誘って、
さっそくボート遊びに出かけます。
バスケットには、チキンやビーフ(笑)の
豪華なピクニックランチをつめて。

windinthewillos.gif


一日川あそびをして、気の合った2人は、
川べりにある川ねずみの家にいっしょに住み、
川で遊んで、夏の毎日を過ごします。

この第一章から始まり、
雪の森で道に迷ってBadgerの家に避難したり、
Moalの穴の家にクリスマスキャロルがやってきたり、
金持ちToadが車に狂って、はちゃめちゃな冒険をしたり、
川辺の田舎での、なんとも魅力的な物語が続きます。

この物語に登場するのは、イギリスの川辺や森に住む、
野生の小動物たち。
主役級の4人(匹?)

mole.gif rat.gif

Mole と River Rat

budger.gif Toad.gif

Badgerと Toed


otterr.gif

友達のOtter


wheasel2.gif 299px-Suffolk-stoatsr.gif

ちょっと悪役のWeaselやStoats
(写真は全てWikipediaより)

もともとはイラストがない本だったのだそうですが、
プーさんでおなじみのE. H. Shepardが挿絵を描きました。
このイラストがたまらなく素敵です。
この物語のAudio Bookを聞きながら、
Shepard のイラストが頭の中で鮮やかに浮かびました。

shepard_river.jpg


この本は、子どもの本にしては、ちょっと難しいような気がします。

イギリスの自然を謳う随筆の中に、
楽しい物語が入り込んだような感じがあり、
自然描写が多いので、
物語のストーリーにぐいぐい引っ張られるまでに
ちょっと時間がかかるのがひとつ。

Ketnethの語り口が、イギリス人らしい、
間接的な言葉遣いを楽しんでいるのが、
もうひとつ。
たとえば、「Moleが泣きました」と書くのではなく、
「感激屋は顔をくしゃくしゃにしました」というような(イメージです!)
そんな表現が多いのです。

少し難しいけど、それが素敵な味で、
もっとよく味わえるようになりたい、と
憧れる気持ちを引き立てる、そんな本です。

私も今回聞いていて、幻想的な神様「パン」が出てくる物語など、
よく聞き取れずにぼんやりとしかわからなかったので、
この夏に、もう一度、今度は川辺を散歩しながら、
じっくり聴きなおして味わいたい気持ちがしています。

ところで、LibriVoxのソロでこの物語を朗読してくださっている
Adrianがたまらなくうまいです。
Wind in the willows の朗読は3つあるのですが、
そのVersion3です。(ここ

きっと、この物語を心の底から愛していて、
小さい頃から、何度も何度も読み、
一行一行をゆっくりと味わい、
それから、朗読しているんだろうな、と思います。

Toadが鼻歌を歌うシーンがあるのですが、
そのHumがなんとも雰囲気があるし。

mr_toad.jpg


Adrianはイギリス各地で古代サクソンの発掘もした考古学者、
大学教授として考古学で活発な活動をしている方のようです。
写真つきの自己紹介はこちらにあります。

もうこの物語は、Adrianの朗読と、Shepard のイラストで
どっぷり浸るしかない・・・と思います。

そうは言いながら、実は数ヶ月前に、テレビでこの映画を見ました。

WindVideo.jpg



全く違う味付けでこの物語を作っていました。
イギリスの人気コメディ番組、Little BritenのMatt Lucasが
Toadを演じています。
Shepardの世界とは全く違う味だけど、
面白かったし、これはこれで良かった!
名作は100年たっても、新しい味わい方が生まれるのがすごい。

Kennethの伝記にさっと目を通しました。
スコットランドに生まれた彼は幼くして母を失い、父も酒におぼれ、
イギリスの川べりの田舎に住む親戚にあずけられて育ちます。
優秀な成績を収めながら、財政的理由で大学をあきらめ、
生活のための銀行での仕事は退屈に感じ、
結婚もあまり幸福ではなかったようです。

ひとりっこの息子は生まれつき病弱で、
片目が見えなかったので、難しい少年時代を送り
その息子を楽しませるために、この物語を語り聞かせました。
息子がオックスフォード大学生の時に、
20歳の誕生日目前に自殺してしまった時は、
Kennethの嘆きは深かったそうです。

Winnie the Poohの作者のA. A. Milneはこの物語を愛し、
Toad of Toad Hallという舞台劇にしたそうです。

コメント

私もこのお話、2年前ぐらいに読みました。本当にイギリスらしい、楽しいお話ですよね。ちょうど今頃の季節がぴったりですよね。

以前、BBCを見ていたらどこかの川の風景が映しだされていて、夫と「The Wind in the willowsに出てきそうな風景だね」と話していたら、やっぱり、舞台になった風景でした。

スコットランドの自然に比べると、イングランドのほうはなんとなく、穏やかさがあるように思います。スコットランドはもう少し厳しさがあるかな?

LibriVoxの朗読も聴いてみました。Secret Gardenが聴き終わったら、次はコレにしよう!Dillさん、次々に素敵なお話、素敵な音声・画像を紹介してくださってうれしいです。問題はこちらがなかなか追いつけない・・・でもSecret Garden楽しんでいます。

いつもありがとう

はじめてお便りいたします。「ミス・ポター」の記事あたりからいつも楽しく拝見しています。
私も細々と多読をしていますが、今回の「The Wind in the Willows」も積んであります(未読本の山があります(^_^.))いつか読みたい・・・
ところで、「秘密の花園」の朗読をLibriVoxでダウンロードしてiPodで聞いています。Dillさんに教えていただいて、長いことほおって置いたiPodを一から自分で設定してやっと使えるようになったところです。最初娘にやってもらったのでいまひとつわからなかったのです。
大好きな秘密の花園を聞いて、毎日幸せを感じています。感謝しています。

うだきちきっずのねねより

わたしも だいすきな おはなしです。
ようちえんで さいごにかりたので、とちゅうまでしか
よめなかったけど、おもしろかったです。

もぐらが ざっぽーんって、川に落ちるの、
が すきです。Dillさんは すきですか?

michiさん

イングランドは、山がなくて丘が続くことと、緑がゆたかなせいで、風景が穏やかなのかもしれませんね。 
私は、スコットランドはずっと昔に行ったきり、今回のイギリス住まいではまだ行っていないんです。 もしかしたら、6月の末に行けるかもしれないので、楽しみにしてます♪
Secret Gardenは本当に楽しいですよね。 私もこのお話し以来、庭に誘い出されています~。

MOMOさん

コメントくださってありがとうございます!
毎日Secret Gardenを楽しんでくださっているなんて、嬉しいです。 Karaさんのような素敵なボランティアが作ってくださったAudio Bookだと思うと、楽しさもひとしおのように思いました。

私も未読の山がいっぱいあるのですが、このLibriVoxのおかげで、クラシックの山は、小さくなっていくかもしれません(嬉) LibriVoxカタログを見ながら、あれも聴きたい、これも聴きたいで、宝の山の前にいる気分です♪

これからもどうぞよろしくお願いしますね。

うだきちきっずのねねちゃんへ

ねねちゃんも、このおはなしがすきなんてうれしいです。 
ようちえんで、さいごまでよめなくて、ざんねんでしたね。 としょかんにもきっとあるとおもうので、こんどさがしてみてください。 だって、うしろのほうも、すごくおもしろいんですよ!

もぐらがかわにおちたのは、おもしろかったですね。 びちょびちょになってもちっともおこらなかったラットは、やさしいなあとおもいました。 ラットやもぐらみたいに、ボートで川であそんでみたいなぁ。

Dillさん ありがとうございます^^

Dillさん、娘に お返事いただきまして、
ありがとうございます~。乱暴に そのまま代筆して送ってしまったのですが・・・。
子どもがPCを見たがる、って わがやは あまりないのですが、
最近は「今日は何かな?」って楽しみに^^
この本は 私は読んでいないのです。
Dillさんの記事を見ながら、一生懸命おはなしを 教えてくれて
(もぐらの真似なのかな?)面白かったです^^図書館でさがしてみますね♪

私もねねちゃんとコメントでおしゃべりできて楽しかったですよ。かわいいですねぇ!
もし図書館で本が見つかったら、ねねちゃんに感想を聞かせてね、とお伝えください。ToadとBudgerも好きだったかしら?
とは言っても、あっという間に4月。もう日本は新学期ですね。 入学式にわくわくでしょうね♪
小学校入学おめでとうございます!!

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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