英語で本三昧

英語の朗読を聴いて楽しんでいます。 

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猫が登場するマザーグースはいっぱいあるけど、
その中でも、大英帝国の匂いがするものをひとつ。

pussycat.gif

Pussy cat, pussy cat,
Where have you been?
I've been to London to visit the Queen.

Pussy cat, pussy cat,
What did you do there?
I frightened a little mouse, under her chair.



こちらが唄です。



この唄は、16世紀のエリザベス一世の時代にさかのぼると言い伝えられています。
女官が飼っていた猫が、ある日王座の下にもぐりこんで大騒ぎ。
猫のしっぽが、エリザベス女王の足をかすったそうです。

ユーモアのセンスのある女王は、「鼠を取ってくれるなら、
猫がいてもよろしい」、と鷹揚だったので、みんなほっとした、とか。


pussy smith

Jessie Willcox Smith  (The Little Mother Goose 1912)

時代は200年以上下って、ビクトリア女王に謁見することになったあるイギリスの貴族が、小さい娘に、何か女王陛下にメッセージがある?と聞いたそうです。
その娘さんが、「女王陛下の椅子の下に住んでいるねずみをを頂きたいの」と言いました。
このメッセージを聞いたビクトリア女王はとても喜んで、その晩なんども繰り返してこの話をさせたそうです。
そして、この話の意味がわからなかったお年よりの貴族に、「まぁ!これを知らないの!」と言って、この唄を自ら口ずさんだとか・・・

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Henriette Willebeek le Mair (Our old nursery rhymes 1911)


さらに下って1949年、若いエリザベス2世が、空軍兵の家族を訪ねた時、ちいさい男の子が「あのPussyはどこですか?」と聞いたそうです。 お側の者が、その男の子が女王陛下にお会いするので、一日中このNursery Rhymeを口ずさんでいたことを説明すると、
「今日はあの猫を連れてこなかったのですよ」とあやまったとか・・・

pussycat11r.gif
WalterJerrold (,The big book of nursery rhymes)

上は全てOpie夫妻のThe Oxford Dictionary of Nursery Rhymesに登場する逸話ですが、イギリスの誇る3人の女王すべてにお話しを残しているあたり、貫禄のある唄だと思いました(笑)。



おまけ

素敵なイラストがまだたくさんありました。
それぞれ味が違って素敵ですよね・・・
くわしくはこちら

pussycat39mebookriv.gif
The nursery rhyme book 1897


pussycat67nuRriv.gif
Nursery rhymes 1922?


pussycat97englandriv.gif
Nursery songs & rhymes of England 1895

pussycat88.gif
Mother Goose's nursery rhymes and nursery songs 187?

コメント

わぁ~たくさんのマザーグース!それにいつもながらの詳しい解説。ありがとうございます。早速The Oxford Dictionary of Nursery Rhymes でPussy cat のページを読んでしまいました。こんなにも読みこんでらっしゃるのですね。私なんて”持ってるだけ!”になりつつあります。反省!
Pussy catのマザーグースはマドレーヌシリーズのロンドン編の最後に引用されていて思わずニンマリした事思い出します。
 ニュースでイギリスの洪水被害が出てました。Dillさんのお住まいのあたりは大丈夫ですか?何事もないことを祈ってます。

Dillさん、おはようございまーす。朝一番で拝見するのが とっても楽しみ!!です。これも娘が大好きな歌です~。エピソードをうかがって ますます好きになりました。教えてくださって ありがとうございます^^

PBさん、

マドレーヌにそういえばそんなページがあったような。 あの絵本は、絵がなんとも言えない魅力があって、素敵ですよね。 娘が小さい時大好きでした!

Opi夫妻の本は、私もずっと持っているだけで、読み込んでいるなんて、とんでもない。むしろ、いつか読んでみたいな・・・と思っていたので、ブログに書くという理由を作って、好きな唄についてのエピソードを読んで楽しんでいるんですよ。 
PBさんにはいつもいろんな楽しいことを教えていただいて、嬉しいです。ありがとうございます! 
絵本のディクテーションも楽しそうだなぁ、と思ってました。 お近くだったら、ワインとおつまみでもかかえてお伺いして、もっといろんな絵本の話しをうかがってみたいなぁ、などと妄想を描いたりしております(笑)

うだきちさん

こんにちは。 またお嬢さんと趣味が合って嬉しいです! これからも、また好きな唄について書けるといいのですが。

この唄は、小さい娘さんには、鮮明なイメージを掻き立てるのかも知れませんね。 
今ふっと思い出したけど、私は小さい頃、エリザベス女王の伝記をもっていて、何度も読み返したものでした。(最近別の件で調べていて知ったのですが、この伝記は女王の乳母が書いたもので、この本を書いて秘密を暴露したという理由で、この乳母は女王から絶縁されてしまったけど、本は大ベストセラーになったそうです)女王陛下って、いつの時代も女の子の憧れだし、その女王様に会って来た猫なんて、すごいですよね(笑)

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Dill

Author:Dill
イギリスのロンドン郊外に住んでいます。 
本は大好き。読む本がなくなると落ち着きません。
とうとうまわりに日本語の新しい本がなくなってしまったので、英語の本を楽しみたいと思っています。

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